明日で完全閉鎖の札幌エスタ 1階「札幌駅バスターミナル」にある道内唯一のレア施設とは?
札幌駅前の複合商業施設、札幌エスタがおよそ45年の歴史に幕を閉じ8月31日に閉店となったが、札幌エスタ1階部分に入居していた札幌駅バスターミナルの営業が9月30日いっぱいで幕を閉じる。札幌エスタはこのバスターミナルの営業終了をもって完全閉店。その後、建物は解体される見通しだ。
札幌駅バスターミナルは、札幌市内のバス路線のほか、札幌市と北海道内各地を結ぶ都市間高速バスも発着していたが、10月1日からは、札幌駅周辺の路上に分散設置した仮設バス乗降場からの発着に変更になる。
道内唯一の遮断機付き横断歩道も見納めに
札幌駅バスターミナルには、北・中・南の3つのレーンを結ぶ横断歩道がバスターミナル中央付近に設置されており、この横断歩道には鉄道の踏切のような遮断機が設置されていることが大きな特徴だった。この遮断機な横断歩道に設置された信号機と連動しており、信号が青になると同時に遮断機が開かれる仕組みとなっていた。
バスターミナル内に設置された遮断機付き横断歩道は、他には大阪駅JR高速バスターミナルのものがファンの間では有名であるが、北海道では札幌駅バスターミナルが唯一。閉鎖となる前に是非、見納めにいきたい施設だ。
札幌駅バスターミナルの開業は1978年
そんな札幌駅バスターミナルは1978年にさかのぼる。もともと札幌エスタがある場所には、札幌駅前国鉄バスターミナルがあり、この土地を有効活用するために当時の国鉄が建設したものが札幌エスタだった。もともとあったバスターミナルは、札幌エスタの1階部分に入居することになり、札幌駅バスターミナルとして生まれ変わる。新たな札幌駅バスターミナルには国鉄バス(現ジェイアール北海道バス)だけではなく、北海道中央バスなど他社の路線バスも発着するようになった。
札幌駅前バスターミナルの閉鎖は2028年度までの約5年間とされ、その後は新しいバスターミナルに生まれ変わる。
(了)