【京都市】右京区「太秦」にある芸能の神様『車折神社』は著名人の名前がいっぱい!
『車折神社』
平安後期の儒者、清原頼業を祀り、車折石(くるまざきいし)の伝説で知られる神社です。
後嵯峨天皇が嵐山へ遊行した折、この石の前を通ろうとすると牛車が倒れ車の轅(ながえ)が折れたので、調べてみると頼業を祀った祠があった場所とわかり、車折大明神の神号を贈ったという伝えがあります。
現在は、金運向上、良縁成就、学芸向上の神と慕われています。
「大黒主神社」では、ゴールドラッシュのチャンスを下さるそうです〜
特に境内には芸能社は、かつて撮影所が集まっていた場所柄、玉垣に映画俳優や歌手の名も多く、その玉垣を見にくる観光客やファンも後を立ちません。
つい先日、芸能活動40周年で感謝の気持ちを込め女優・観月ありささんが賽銭箱を奉納したところです。
台風21号の影響で、本殿の屋根や壁は痛んでいたため修理がされましたが、さい銭箱は1957年の創建時のままで老朽化していたそうです。
七福神の神様もお見守りくださってます。
そもそも、頼業公の菩提を弔うために建てられた廟(びょう)がこの神社の前身だといわれてます。生前に頼業公が桜の木を愛でていたことから、廟の周りにたくさんの桜の木が植えられ、春になると桜の花が咲き乱れることから「桜の宮」と称されていました。
近くには東映や松竹の撮影所があるので、映画関係者や役者が数多く訪れ、現在では全国から芸能人が参拝するようになり、玉垣だけでも2000枚を超えるという芸能社は、「天宇受売命(あめのうずめのみこと)」という女性の神様がまつられています。
日本神話によると、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れてしまい、この世が真っ暗になった時、岩戸の前で舞を演じたのが天宇受売命で、その舞をみた神々の笑い声につられ岩戸を開き、世の中に光が戻ったと言われています。
私もアメノウズメのミコトにはかなり浸透しており、のちに猿田彦の妻になったということでも興味深い神様のお一人で興味津々です。
◎5月第3日曜日「三船祭(みふねまつり)」
嵐山の大堰川(おおいがわ)で20数隻の船が浮かべ、平安時代の船遊びが再現されるお祭りで、たくさんの見物客で賑わいます。
お出ましの式は車折神社で行われ、その後、神職や舞人・稚児らが行列をつくり大堰川に向かいます。
境内には、清少納言社や昇竜社などまだまだお参りする場所がたくさんあります。
嵐山から電車で5分の場所にあるので、学業成就、商売繁盛や家庭円満、芸の上達など願い事を叶えたい人は、嵐山観光から少し足を伸ばして、この秋「車折神社」を訪れてみてはいかがでしょうか。