レフトのレギュラーだった外野手はマイナーリーグ契約で新天地へ。そこでもレギュラーになれるのか
昨年、エディ・ロザリオは、アトランタ・ブレーブスのレギュラーだった。先発出場は132試合。そのうちの122試合は、レフトとして出場した。
前半の14本塁打とOPS.784に対し、後半は7本塁打とOPS.716にとどまった。出塁率はどちらも低く.306と.303。オフに入り、2年1800万ドル(2022~23年)の契約についていた年俸900万ドル(解約金なし)の球団オプションを破棄され、FAになった。
実績はある。2017~19年はミネソタ・ツインズで計83本のホームラン――27本、24本、32本――を打ち、3シーズンともOPS.800以上を記録した。現在の年齢は32歳だ。
けれども、メジャーリーグ契約を得ることはできなかった。3月6日、エル・エクストラベースのダニエル・アルバレス-モンテスやニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらが、ワシントン・ナショナルズとマイナーリーグ契約、と報じた。
ブレーブスは、過去6シーズンともナ・リーグ東地区を制している。一方、ナショナルズは、4シーズン続けてナ・リーグ東地区の最下位に位置している。
ナショナルズの外野3ポジションのうち、センターはビクター・ロブレス、ライトはレイン・トーマスでほぼ決まりだろう。一方、レフトは確定していない。
昨年、ナショナルズでレフトの先発出場が最も多かったのは、49試合のストーン・ギャレットだ。シーズン全体では89試合に出場し、9本塁打と出塁率.343、OPS.801を記録した。
ギャレットは、8月下旬にホームランをもぎ捕ろうとした際――この時はライトを守っていた――フェンスにぶつかり、左足を骨折した。今年の開幕に間に合うかどうかは、微妙なところだ。
2人のジョーイ、ジョーイ・ギャロとジョーイ・メネセスは、一塁手とDHとしてプレーすると思われる。ナショナルズには、ともにトップ・プロスペクトの外野手、ディラン・クルースとジェームズ・ウッドもいるが、まだ再建中ということからすると、メジャーデビューは時期尚早のような気がする。
ギャレットが出遅れた場合、開幕戦でレフトを守るのは、どちらもマイナーリーグ契約のロザリオかジェシー・ウィンカーになりそうだ。ギャレットが開幕に間に合ったとしても、ロザリオとウィンカーは左打者なので、どちらかは右打者のギャレットと併用されてもおかしくない。3人のうち、誰かがレギュラーとなる可能性もある。
ウィンカーは30歳だ。2017~21年は、5シーズンとも規定打席未満ながら、いずれもOPS.830以上。なかでも、2021年は、110試合で24本のホームランを打ち、出塁率.394とOPS.949を記録した。もっとも、その後の2シーズンは、2022年が136試合でOPS.688、2023年は61試合でOPS.567に終わっている。
なお、ブレーブスのレフトは、12月のトレードでシアトル・マリナーズから移籍した、ジャレッド・ケルニックが守る予定だ。