「感受性が強い」のは、生まれつきなのか? という問いを性格心理学に詳しいカウンセラーが考察します。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
私は、生まれつき性格をずっと研究している心理カウンセラーです。
「感受性が強い」と言うと、真っ先にHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)を思い出します。HSPとは、生まれつき、非常に感受性が強く敏感な気質もった人のことです。
あと、私が会長を務めるキャラ診断アドバイザー協会で言うところの末っ子タイプが、感受性が強い人に該当します。でも、お母さんタイプや長男タイプの中にも感受性が強い人がいるので、何も末っ子タイプだけが、特別、感受性が強いとは言えないようです。
ちなみに感受性とは、外界の刺激・印象を受けいれる能力。物を感じとる能力のことを言います。
私(竹内成彦)は、HSPであり、末っ子タイプなので、今言った、感受性が強い人に該当するわけですが、それが能力と言われると「うーん」と首を傾げてしまいます。ましてや、繊細さんと言われると、さらに「うーん」と思ってしまいます。
私は、自分で自分のことを「繊細さん」と呼ぶのには、かなり抵抗があります。というのは、そう言ってしまうと、まるで私が、自分以外の人のことを「鈍感さん」と呼んでいるようで、非常に気が引ける…というわけです。←正しくは、「鈍感さん」ではなく、「非繊細さん」と呼ぶのだそうです。
私は、自分で自分のことを、ただの過敏症だと思っています。過敏症。その呼び方が、自分に1番しっくり来ます。音に過敏、光に過敏、匂いに過敏、味に過敏、皮膚接触に過敏、心の動きに過敏です。
私は、普通に街を歩いているだけで、多くの刺激や情報に圧倒され、直ぐにいっぱいいっぱいになります。疲れ切ってしまいます。そうなった私は、刺激をキャッチする感覚のシャッターが、音を立てて閉じられます。
シャッターを閉じた私は、刺激をほとんどキャッチできなくなるので、外から見たら、非常に気の利かない、鈍感な人になっていることと思います。このあたりは、今、自分が喋っていても、皆さんに対して、非常に申し訳なく感じている次第です。
よって私は、自分の感受性の強さを、長所というよりは短所と捉えていることが多いです。もう少し、自分の感受性の強さを、上手にコントロールできるようになれればいいのですが、生まれつきということもあって、それはなかなかに難しいことです。
さてここで、感受性が強い人に共通する3つの特徴をご紹介したいと思います。
ひとつめ。感受性の強い人は、芸術的センスがあることが多い。
感受性が強い人は、想像力があるため、アートや芸術的センスがあることが多いです。実際、芸術家と呼ばれる人は、HSPだったり、末っ子タイプだったりすることが多いです。
また、感受性が強い人は、感情移入しやすく、感動しやすい人といわれています。日々の生活の中で、感動した出来事を文章にまとめて物語を作ったり、感じたものを色で表現したりして創作活動をし、多くの人に感動を能ている人は、りっぱな芸術家と言っていいのではないでしょうか。
ちなみに私は、感受性が強い人間ですが、残念ながら、芸術的センスはございません。
ふたつめ。感受性の強い人は、人の言葉や行動で傷つきやすい。
人の言葉や行動で傷つきやすいというのは、感受性が強い人の大きな特徴です。感受性の強い人は、相手の何気ない仕草からも、相手の気持ちを敏感に察知してしまい、気疲れすることが多いです。それが特徴です。
ちなみに私は、喧嘩することが大嫌いなのですが、人と勝負事を争うことも嫌いです。負ければ普通に悔しいし、勝っても、負けた相手の気持ちを感じ取ってしまい、素直に喜べません。勝っても嬉しくないし、負けたら悲しいでは、はなから勝負事などやらないほうがマシです。
みっつめ。感受性の強い人は、影響されやすい。
感受性が強い人は、テレビなどで、悲惨なニュースを見ると、非常に気分が落ち込みます。貧しい人を見ただけで、非常に悲しい憂鬱な気分になります。困っている人にいち早く気付き、声をかけ、思いやりのある行動を取ることが出来れば、まだいいのですが、行動力がない感受性の強い人は、自分の心を痛めるだけの、残念な結果に終わることが多いです。
続いて、感受性が強い原因について考えてみましょう。
感受性が強い原因は、ほぼ生まれつきなのですが、育ってきた経験、生きてきた経験から感受性が強くなる人もいます。
例えば、過去、友人から仲間外れにされたり、いじめに遭ったりした人は、心に傷を負った経験から、人よりも繊細で周囲を気にするようになりますし、人間関係でトラブルを経験した人は、自分を守るために過剰な配慮をしがちです。
次に、生まれつき感受性が強い人は、やっぱりHSPである可能性が高いです。HSPは、一説によると、「5人に1人いる」と言われているので、あなたがHSPだったとしても何ら不思議ではありません。
長々と喋って参りましたが、「感受性が強いこと」は、先天的だったとしても後天的だったとしても、あなたの大切な個性であることには間違いありません。よって、自分の個性は、押し殺そうとするのではなく、活かす方向で、生きていって欲しいと思います。そして、将来は、どうぞ、感受性が強いことを武器に出来るような、そんな仕事に就くようにしていってください。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です