2度目の「1試合3本塁打」は捕手史上最多に並ぶ。過去の達成者2人はどちらも殿堂入り
4月19日、「8番・捕手」として出場したトラビス・ダーノー(アトランタ・ブレーブス)は、2回裏と5回裏と6回裏にホームランを打った。ソロ、ソロ、グランドスラムだ。
ダーノーの1試合3本塁打は、これが2度目。2019年7月15日に、タンパベイ・レイズの「1番・捕手」として、1回表と3回表にソロ、9回表に3ランを記録している。
捕手として2度の1試合3本塁打は、史上最多。殿堂入りしている2人、ジョニー・ベンチとゲリー・カーターに並んだ。ベンチは、1973年5月9日と1980年5月29日。カーターは、1977年4月20日と1985年9月3日だ。ベンチは、その前にも、1970年7月26日の試合で3本のホームランを打っているが、この時はマスクをかぶっていない。レフトを守っていた。
なお、見落としがなければ、捕手の1試合3本塁打は延べ43人目。グランドスラムを含むのは、1955年7月29日のスモーキー・バージェス、1974年4月17日のジョージ・ミッターウォルド、1995年8月10日のマイク・スタンリー、1996年6月29日のマイク・ピアッツァ、2021年7月31日のセビー・ザバラ(当時シカゴ・ホワイトソックス/現シアトル・マリナーズ)に続き、今回のダーノーが6人目だ。
ザバラとダーノーの前に、グランドスラム1本を含む1試合3本塁打を記録した捕手4人のうち、ピアッツァは殿堂入りしている。
バージェスの1試合3本塁打は、種類も順序もダーノーと同じ、ソロ、ソロ、グランドスラムだった。ザバラの1試合3本塁打は、通算1本目と2本目と3本目。イライアス・スポーツ・ビューローによると、出場ポジションを問わず、キャリア最初のホームラン3本を同じ試合に打った選手は、ザバラしかいないという。
ダーノーの2度目の1試合3本塁打は、今シーズンの初本塁打と2本目と3本目だが、通算では109本目と110本目と111本目だ。