伏見城から移築された可能性も?西本願寺にある国宝「唐門」 1日中見ていても飽きない美しさに圧巻
京都市下京区にある西本願寺には、極彩色で彩られた色鮮やかな「唐門」があります。
唐門は、1898年12月28日に国の重要文化財、1953年3月31日には国宝に指定されました。
日が暮れるのも忘れるぐらい見事な彫刻であることから、「日暮らし門」ともよばれて親しまれています。
余談にはなりますが、栃木県日光市にも唐門があり、同じく日が暮れるのも忘れるぐらい美しいその姿から「日暮の門」とよばれることもあるそうです。
西本願寺にある唐門、寺院の門にしては豪華すぎるということで、どこからか移築されたのではないかという説も。
また移築前の建造物については、安土桃山時代に伏見城に建てられた門だという説もあり、1618年に移築されたのではないかともいわれています。
唐門は西本願寺内でも最古の建物ともいわれていて、現在は西本願寺の書院の正門となっています。
つい最近までは修復工事が行われており見物できませんでしたが、現在は拝観することが可能です。
唐門の近くには、現在の龍谷大学の前身である「明治天皇御小休所本願寺旧大教校」があります。
この場所は明治天皇が講堂を視察した際に休憩した場所であり、当時の面影を偲ばせる雰囲気のよい風景が広がっていました。
ぜひ併せて足を運んでくださいね。
■西本願寺
【住所】京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町 本願寺内