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神奈川県がトップで30.1%の人がプレイ…都道府県別のオンラインゲーム利用状況

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
オンラインゲームで遊んでいる人の割合、絶対数が多いのは!?(写真:イメージマート)

インターネットへの接続が前提のデジタルゲームであるオンラインゲームは、今や誰もが気軽に遊べる存在となっている。では実際にその利用状況は地域で違いが生じているのだろうか。総務省が2023年5月に発表した「通信利用動向調査」(※)の公開値を基に、その実情を確認する。

次に示すのは2022年時点で調査対象母集団全体に対し、オンラインゲームをプレイしたことがあるか否かを尋ねた結果。ここにおけるオンラインゲームとは、用語説明書では「インターネットを利用し、多人数で同時に同じゲーム進行を共有することができるゲーム」と説明されている。多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲームの類に限らず、ソーシャルゲームなども該当すると見てよい。また全部無料でプレイできるものに加え、有料制のもの、そして基本プレイは無料だが特殊な環境や設定を利用する場合には課金を行うもの(例えばアイテム課金)もすべて含まれる。さらに機種は特定していないので、パソコンでもスマートフォンでもかまわない。要は回答者が説明を読んだ上で、オンラインゲームと認識できるもの。

また当然都道府県別では、その地域に居住する回答者に占める比率となる。値が高いほどプレイヤーの人数が多い訳ではない。例えば北海道は27.5%とあるので、6歳以上の北海道居住者のうち27.5%が2022年の回答時に過去1年間でオンラインゲームで遊んだ経験があることになる。

↑ オンラインゲーム利用者(過去1年間、調査対象母集団全体、都道府県別)(2022年)
↑ オンラインゲーム利用者(過去1年間、調査対象母集団全体、都道府県別)(2022年)

↑ オンラインゲーム利用者(過去1年間、調査対象母集団全体、上位陣、都道府県別)(2022年)
↑ オンラインゲーム利用者(過去1年間、調査対象母集団全体、上位陣、都道府県別)(2022年)

全体平均では24.6%。最大値は神奈川県の30.1%、次いで滋賀県、大阪府、東京都、北海道。オンラインゲームは一般的に若年層ほど手を伸ばしやすく、必然的に若年層が多い地域ほど高い値が出やすい傾向があるものの、その影響による傾向を超えた動きがあるようにも見える。ちなみに最下位は山形県の16.2%、次いで秋田県の16.3%。

これらの値を算出した元の値、つまり該当者数そのものも原データには存在するが、各都道府県毎に回答者数ベースでウェイトバックはかけてあるものの、誤差を考慮するとそのままの値を用いて云々するのはあまり好まれないので、今件では省略しておく。

それでもなお、「各地域の人口比ではなく、絶対人数での動きも知りたい」との意見もあることから、該当者の最上位地域を1.00とした時の相対値につき、上位地域のランキングを計算してグラフにしておく。

↑ オンラインゲーム利用者数(過去1年間、調査対象母集団全体、上位陣、都道府県別、最高値の地域を1.00とした場合の相対値)(2022年)
↑ オンラインゲーム利用者数(過去1年間、調査対象母集団全体、上位陣、都道府県別、最高値の地域を1.00とした場合の相対値)(2022年)

トップは東京都。やはり人口の多さが大きく影響している。次いで神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県と続く。やはり人口密集地における人口ボーナス的な効果が出ている。オンラインゲームはインターネットを経由して行うため、距離感・地域性はさほど影響が無いはずだが、広報宣伝活動などでは、これらの値は大いに参考になるかもしれない。

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※通信利用動向調査

2022年分は2022年8月末に、「世帯向けは都道府県および都市規模を層化基準とした層化二段無作為抽出法で選ばれた、満20歳以上の世帯主がいる世帯・構成員に」「企業向けは公務を除く産業に属する常用雇用者規模100人以上の企業に」対し、郵送あるいはオンラインによる調査票の配布および回収の形式によって行われている。有効回答数はそれぞれ1万5968世帯(3万9557人)、2428企業。各種値には国勢調査や、全国企業の産業や規模の分布に従ったウェイトバックが行われている。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項のない限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項のない限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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