濃い味が好きな人は要注意!【高血圧】は認知症になりやすい?気をつけたいポイントとは?
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こんにちは。認知症の支援サポーター『夢 はるか』です。
今年は、正月に思いがけず地震に遭ってしまいました。
震源地から離れていたせいで、数日間避難しただけですみましたが、美味しいものを自由に食べられることの幸せをあらためて実感しました。
そして、食べられなかった数日の反動が今…
高血圧と塩分
ラーメンやトンカツ、カレーライスやピザ、グラタンなどなど…わたしたちのまわりには、美味しい食べ物がたくさんありますね!
しかし、その美味しいものには、塩分がとっても多いんです!
しかも、いったん濃い味に慣れてしまうと、味が濃くないと美味しく感じられなくなり、さらに濃いものを求める… 負のスパイラルに陥る危険性があります。
そして塩分の多い食生活を続けると、高血圧になり、その結果病気を引き起こしてしまいます。
血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管の壁に与える圧力のことをいいます。
血圧が高いと血管に負担がかかり、さまざまな病気の引き金になります。
高血圧は脳にも影響を及ぼし、認知症になるリスクも上げてしまう病気なのです。
脳にも悪影響を及ぼす高血圧。
今日は、高血圧と認知症の関係と、気をつけたいポイントを、イラストを交えて3つご紹介します。
【ポイント1】中年期は積極的に治療を
中年期と呼ばれる40〜64歳に高血圧の人は、のちに65歳以上の高齢期になったときに『アルツハイマー型認知症』や『血管性認知症』になりやすいことが分かっています。
中年期に血圧が高ければ高いほど、将来認知症になる危険性が増すのです。
認知症にならなくても、高血圧の人は脳梗塞などの脳血管障害が起こる危険性が高まります。
将来の健康を見据えて、中年期のうちに高血圧の治療を積極的に行うことが大切です。
【ポイント2】高齢期は平均血圧の維持を
65歳以上の高齢期に高血圧の人は、脳血管障害が原因である『血管性認知症』になりやすいことがわかっています。
脳血管障害を予防するためには、高血圧の治療が必要です。
しかしその反対に、血圧が低い人ほど認知症になりやすいという報告もあります。
そのため、極端な低血圧にならないように、適度に血圧を保つ必要があります。
毎日の血圧を記録して、自分の平均血圧を知ることと、それを維持することが大切です。
【ポイント3】高血圧治療には減塩を
高血圧の治療には『減塩』が有効です。
減塩をしている人は、心臓や血管の病気の発生率が低いことがわかっています。
日本の減塩目標は、一日6g未満(約小さじ1杯分)の食塩摂取量とされています。
これより多い人は、減塩を心がけましょう。
しかし過剰な減塩は、食欲低下や脱水症状を引き起こすことがあります。
何事も適度に行うことが大事です。
減塩のポイントは、以下の通りです。
・醤油やソースなどの調味料は『かける』より『つける』
・塩以外のレモン、酢、香辛料などの活用
・減塩タイプの調味料や食品の使用
・加工食品や漬物は、できる限り減らす
・麺類の汁は残す
まとめ
毎日の血圧測定や減塩による、高血圧の予防が脳血管障害を防ぎ、結果として認知症を防ぐことになります。
日々の生活を振り返り、健康な生活習慣を心がけ、高血圧が引き起こす認知症を防ぎましょう。
参考文献:『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 2022年