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ワールドカップフランス大会日程に、リーチ マイケルは「1試合目が大事」。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
クボタ戦では奮闘も「トップリーグのレベルは上がっている」と相手の強さに脱帽(写真:松尾/アフロスポーツ)

 2023年のワールドカップフランス大会の試合日程が日本時間の2021年2月26日夜、発表された。

 2019年の日本大会で初めて8強入りした日本代表は、以下の日程で予選D組に挑む。

 9月10日 対アメリカ大陸2=※(トゥールーズ)

 9月17日 対イングランド代表U(ニース)

 9月28日 対オセアニア大陸=※(トゥールーズ)

 10月8日 対アルゼンチン代表(ナント)

 この結果をどう受け止めるか。2大会続けて日本代表の主将を務めたリーチ マイケルが、27日、所属する東芝の試合後に会見した。

 以下、共同会見時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

 

「2大会連続で、2試合目が非常に大きな試合がある(2015年のイングランド大会ではスコットランド代表、2019年の日本大会ではアイルランド代表とそれぞれ対戦)。1試合目がアメリカグループのチームで、2試合目がイングランド。準備面は前回大会と一緒の感じになる。1試合目がとても大事。2試合目も大事。まずは1試合目に勝つことが大事な感じです。…ごめんなさい。(試合の直後とあって)頭が混乱しています」

 予選D組は日本大会準Vのイングランド代表、昨年ニュージーランド代表を倒すなど躍進するアルゼンチン代表がひしめく激戦区。日本代表はまず、ここで上位2傑以内に残り、決勝トーナメント行きを目指す。

 日本大会時もリーチはロシア代表との初戦を重視。過緊張気味ながら30―10で制し、アイルランド代表戦勝利への滑走路を設けた。それゆえ、フランス大会でも「1試合目がとても大事」と強調するのだろう。

 今回の注目点は、試合間隔の拡大だ。従前は一部の国が中3~4日での試合を強いられていたが、今回は選手の健康面が考慮されて各国に中5日以上の間隔が保証されている。

 リーチは、自国以外にも視野を広げて言った。

――試合の間隔が長い。日本代表は最短で中6日です。

「いいことだと思います。2015年を振り返ると、南アフリカ代表戦の3日後にスコットランド代表戦がありました。勝つのが非常に難しかったです。これで、やっとフェアな状態で戦えます。また、色んなチームの勝つチャンスが増える。特に(身体能力の高さに定評がある)フィジー代表、サモア代表、トンガ代表などがよりフレッシュな状態で戦えて、それを見るのが楽しみです」

――南フランスで3試合を実施。2017年秋にトンガ代表戦を実施したトゥールーズでも戦います。

「僕らが行った11月は寒く、グラウンドの芝も深く。街はラグビータウン。トゥールーズファンも多くて。そこで、何人かのメンバーがプレーしていて、その経験が次のチームに活かせると思います」

 リーチはこの日、東京・秩父宮ラグビー場でのトップリーグ第2節(クボタに7―39で開幕2連敗)にゲーム主将として出場。試合に関する記者会見の後に、ワールドカップ関連の取材を幹事社による代表質問の形で受けた。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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