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凶悪犯への対応方法。刺される時代に刃物から身を守るには?相次ぐ通り魔事件、私達はどう回避するべきか

おりえ総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

刃物から身を守る方法は?農道を散歩するだけで刺される時代。私達はどう回避するべきか

千葉県の多古町の農道で散歩をしていた50代の女性が顔や胸を包丁で刺される事件が起こりました。

犯人の29歳の男性は殺人未遂容疑で逮捕されています。

電車に乗っていたら刺された

農道を散歩をしていていたら刺された

あまりにも理不尽な通り魔事件が相次いでいます。

うかうか外に出ていられない、そんな風には考えたくはないけれど、このような事件があると身の危険を改めて考えさせられてしまいますね。

では私たちはどう回避して生活していけばいいのでしょうか?

通り魔はどこで被害に遭うかわからないから通り魔‥とはいえ

何もしないよりも今からできる心構えや準備はあります

今できる心構えは?防犯知識は?犯罪者が襲うのは大体5メートルから

犯罪者が襲うのは大体5メートル、諦めるのは20メートルといわれていますので

残念ながら知らない人には近寄らないのが一番です

犯罪に巻き込まれないための距離とは?防犯知識
犯罪に巻き込まれないための距離とは?防犯知識

ただし今回の多古町の殺人未遂事件のように車で近づかれたりするのは逃げようがないですよね

防犯・護身術セミナーでもよく

誰かに後をつけられていると感じた場合、近づいてきたと感じた場合

「後ろを振り向いてもいいのか?間違いなら失礼ではないか?」

という質問を受けますが

取り換えしがつかなくなる前にぜひ振り向いてください!

防犯対策 夜道では振り向いて
防犯対策 夜道では振り向いて

もちろん逆上しない可能性はゼロではありませんし、ある程度の距離のある状態で振り向かないとそのまま飛び掛かられてしまう可能性もありますので注意は必要です。

特に男性の方からは帰宅途中う女性から後ろを振り向かれて嫌な思いをしたというお声も聞いていますので申し訳ないのはわかります。でも実際に危険な目に遭っている人がいるからこその警戒。憎むべきは振り向いた相手ではなく犯罪者です。「防犯に協力した」と思ってこらえていただけるとありがたいです。

なぜ振り向くべきか

犯罪者はターゲットを決めた時は獲物を狙う気分。気が付かれたら狙いづらくなる、諦める可能性が出るのも事実。

動物が狩りをすると考えた時も獲物に先に気づかれた場合、逃げられてしまう可能性が高くなるので狙いづらいんです。

ただし電車など、どうしても人の多い場所では距離の取りようがありません。

おかしいなと思ったら早めに電車を降りる。電車を降りた方が危ないと感じた場合は降りたふりをして車両を変えるなどの方法もあります。

身を守る護身グッズは何がいい?

では普段から使える身を守る防犯グッズは何がいいでしょう?

刃物から身を守るベストなども販売していますが毎日身に着けるのはあまりリアルではありませんね。

所持しているバックを耐刃物製 防刃(ぼうじん)バックにしたり中に少し厚めの雑誌や100均のまな板などを入れて荷物を強化しておく、また折り畳み傘を入れておくなどそれらを盾に身を守る対策を取るしかありません。

今は防刃バックもスタイリッシュなものが増えていますので参考までに

https://gyutto.site/2bxq

折り畳み傘で勘違いされやすいのが決して広げて身を守らないで下さい。有効なのは固い芯の部分です。下手に広げたり伸ばしたりすると強度が弱まりますのでかえって危険な場合があります。

バックでも傘でも人の急所は身体の中心に多いので真ん中や首元をメインに守ると考えてくださいね

何も荷物がない場合は両手小指側から肘にかけての骨で防御します。

写真はイメージですがボクシングのようなガードポーズで、写真よりももう少し腕を真ん中側に引き寄せて主に首と身体の中心を守るイメージです。

残念ながらスタンガンや警棒、催涙スプレーなどは持ち歩きが紙一重

実はこれらの護身グッズは正当な理由があると判断されない限り軽犯罪法に引っかかってしまう恐れがあります。

身を守るために自分が処罰を受けたら本末転倒

軽くて持ち歩きやすい光が点滅する「フラッシュライト」などは相手の目をくらますのに効果がありますので逃げる時間稼ぎになるため、お勧めアイテムの一つです。

強烈なタイプの物は気分が悪くなるほどの光を発しますので遊びで使ったりはしないでくださいね。

防犯には携帯用のフラッシュライトがおすすめ
防犯には携帯用のフラッシュライトがおすすめ

また防犯ブザーだけではなくスマホにも防犯ブザーアプリなどありますのでチェックしてみるのもよいかと思います。

いざ助けを求める時に火事だと叫ぶのは有効か?

犯罪に巻き込まれたら助けてというと誰も怖がって近づいてくれないので「火事だ」という方がいい。そんな話を聞いたことはありませんか?

でも今は時代が変わり誰もが携帯電話やスマートフォンを持ち歩く時代。

危ないと思ったら近づかない人が多いのは変わらない可能性がありますが

「助けて」「通報して」「警察を呼んで」こう叫ぶ方がスマートに警察に連絡してもらえる可能性が高いのです。勇気を出して大声で助けを求めて下さい。

ただし人の声が何を言っているか判断できるのは20メートルぐらいまでと言われています。

人が遠くにいる場合、可能であれば自分でもiPhoneやAndroidでも緊急通報ボタンがありますので通報しましょう。

また電車など人が近くにいる場合は犯罪や緊急の病人などがいた場合も集団心理で「誰かがやるだろう」と助けが遅れたりする場合がありますので、自分が手を離せない時は出来るだけ誰かの目を見て「あなた通報お願いします」などと個人にお願いをする方が通報もスムーズだと言われています。

身を守ること、護身術は臨機応変

犯罪はいつどこで起こるかわかりません。特に通り魔はもらい事故のような理不尽極まりない事です。だからこそ予測不可能。

護身術とは人を押さえつけたり投げたりすることが護身術だと思われている方が多いのですが、実は身を衛る術(みをまもるすべ)の全てです。

守るための対策や知識、グッズまですべて護身術の一つです。

私たちが身を守り安全に暮らしていくためには、その場面に出くわしてしまった場合いかに回避するかが大切であり、その方法に最初からの答えはありません。

日頃からの意識を高め状況に応じていかに「臨機応変」に個々の護身術を使っていけるかだと思います。

記事は2020年2月13日「千葉県多古町でおこった、散歩中の50台の女性の顔や胸を刺す殺人未事件」当日のニュース情報をもとに書いております。

今後情報の変更などがあるかもしれませんのでご了承ください。

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総合危機管理アドバイザーおりえ

参考資料

新潮新書 犯罪者はどこに目を付けているのか/清水賢二・清水奈穂

総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

防犯・防災グッズ記事ランキング監修も手がける専門家。常識にとらわれない怖くない危機管理の考え方で講演会やメディア、セミナー、イベントなど幅広く活動。生活の中ですぐに取り入れられる対策や動き方、便利なグッズを提案。大学や企業向けに行う座学と実技のダイバーシティ系セミナーは防災、防犯だけでなくハラスメント対策など、身を守るために役立つと高いリピート率。 防犯整備士、危機管理士(自然災害・社会リスク)非常食研究家。 逃げるための護身術指導者、元硬式空手世界チャンピオン。 日本災害危機管理士機構、日本防犯設備士機構所属。

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