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非常食に革命!二刀流の農家が作る5年保存・5秒で水なし、そのまま食べられる無添加おにぎり

おりえ総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

こんにちは、日本で一番非常食を食べている総合危機管理アドバイザーの三沢おりえです。

今回は宮崎の農家の若き青年が立ち上げた常温で5年保存、開封して5秒でそのまま食べられる非常食「おにぎり」をご紹介します。

このおにぎりは宮崎の農家の若者が「日本をどげんかせんといかん!」もとい、災害大国日本を米(おにぎり)の備蓄が増えることで多くの人を助けたい、お米農家が困らないように仕事を増やしたい!おにぎり工場を増やして地域で働ける人を増やしたい!という熱い青年の思いから生まれました。

炊き立てご飯を5年保存の非常食にする

そんな思いの込められたおにぎりは、農家で収穫した米を使って、毎朝炊き立てのご飯をおにぎりにしています。そのまま、すぐにパウチ加工と熱処理を施しているため、無添加・保存料不使用なのに、なんと5年間の常温保存が可能という革命的な優秀さです。

おにぎりの種類

塩おにぎり2個入り

和風だし、日本おにぎり2個入り

備蓄おにぎり(しょうゆ味)1個入り

特に注目したいのが、グルテンフリー、アレルギー特定原材料等28品目不使用で一袋2個入りの塩おにぎりと和風だしおにぎりです。

おにぎりの特徴

水なしでそのまま食べられる5年保存のおにぎり
水なしでそのまま食べられる5年保存のおにぎり

•2個入りで災害時の成人1食に必要なカロリーが補える

•2個入りなので分けて食べることも可能

•食べる時に手が汚れない

•パウチ包装でゴミも少ない

•お水も時間も使わず便利(水なしで出来上がっている)

•シンプルな味付けでおかずとも相性が良い

•子供や高齢者向けに、柔らかくつぶして食べやすいよう工夫されている

5年保存のおにぎりを食べてみた

実際におにぎりを食べてみました。
塩おにぎりは、ご飯全体に薄い塩味がついていて、お米の甘みがあり、優しい味わいです。5年保存用にしっかりパウチされていますので、多少ご飯同士のくっつき感はありますが、噛んでいると気になりません。日本で一番非常食を食べていると自負する私としては、常温で5年保存出来てすぐ食べられるおにぎりは本当に優秀です。袋を開けて本当に水なしで、5秒後にはそのまま食べることができるってすごいことなのですよ。

また、電気が通っている場合はフィルムのままレンジで30秒ぐらい温めると、ふかふかになりました。もちろん湯せんでも大丈夫です。

5年保存の非常食、塩おにぎり
5年保存の非常食、塩おにぎり

5年保存の非常食、日本おにぎり 和風だし味
5年保存の非常食、日本おにぎり 和風だし味

続いて和風だし味の日本おにぎり、お出汁が効いていて美味しい!しょっぱすぎず、程よい味付けで、美味しいお吸い物のような味です。

塩も和風だしも、どちらも濃すぎない味付けですので、そのままでも食べられるし、おかずと一緒に食べても邪魔しない味つけになっていますね。

高齢者や小さな子供にも食べやすい工夫

おにぎりは、パウチを開けるとフィルムで巻かれているので、手を汚さずに食べられます。実はこのフィルムに秘密があり、1か所、長細い口のような場所があります。もしも、高齢者やお子さんで、咀嚼(そしゃく)が大変な方がいた場合、このように指で押してつぶした柔らかい状態にして食べやすく工夫されています。

そのままでもつぶして高齢者やお子様でも食べやすい工夫
そのままでもつぶして高齢者やお子様でも食べやすい工夫

5年保存、5秒で食べられる非常食おにぎり
5年保存、5秒で食べられる非常食おにぎり

農業とおにぎりで二刀流の挑戦

今回このおにぎり事業に取り組んだのは27歳の青年、大幡正敏さん。小学校から大学まで野球一筋。4番バッター、キャッチャー、キャプテンとして活躍し、九州代表やジャパンのメンバーにも選ばれる栄光の道を歩んできました。その後、農業を継ぐ中で防災や農家の現状に直面して、一念発起。「農家」と「おにぎり会社の社長」という新たな挑戦の道を選んだそうです。

大幡:「大谷選手は野球で二刀流ですが、私は農業とおにぎりの二刀流で日本を良くしていきたいですし、いずれはこのおにぎりを通じて海外にも日本の食文化を広めたいと考えています」

5年保存のおにぎり 株式会社万福の皆さん
5年保存のおにぎり 株式会社万福の皆さん

確かに非常食としてだけでなく、常温の常備食としても美味しく食べられるので、海外の方にも喜ばれるかと思います。いつか、大谷選手にも、このおにぎりを食べていただけると良いですね。

大幡:「おにぎりは日本人にとって特別な存在です。その形は人の命を守る神聖な山に似せたとされていますので、お守り的な備蓄、非常食でありたい。また、おむすびとも呼ばれるように、人と人とのつながりや縁を結ぶものでもあり、その思いを大切にしたいと願いながら地域の仲間と作っているおにぎりです」

さらに大幡さんは、自分の娘さんにも安心で安全なものを食べさせたいという強い思いから、このおにぎりを自ら作ろうと決心されたそうです。

実際の備蓄不足に非常食を準備しよう

南海トラフ地震では発震後、食料が3日で3200万食、首都直下型地震では3400万食不足すると内閣府で想定されています。その時、自分の家や避難所にスムーズに食料が届くと思いますか?今のうちに準備をして自分の身は自分で守ることは本当に大切です。

もちろん、今回ご紹介したおにぎりだけでなく、さまざまな非常食から一番自分や家族が食べやすいものを準備していただきたいと思っていますが、日本人として本当に大変な時に口にしやすく、元気が出る食べ物の一つに「おにぎり」があるのではないかと私は思っています。


取材協力
株式会社万福

以下の商品提供をいただいております

(塩おにぎり、和風だしおにぎり、備蓄おにぎり)

総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

防犯・防災グッズ記事ランキング監修も手がける専門家。常識にとらわれない怖くない危機管理の考え方で講演会やメディア、セミナー、イベントなど幅広く活動。生活の中ですぐに取り入れられる対策や動き方、便利なグッズを提案。大学や企業向けに行う座学と実技のダイバーシティ系セミナーは防災、防犯だけでなくハラスメント対策など、身を守るために役立つと高いリピート率。 防犯整備士、危機管理士(自然災害・社会リスク)非常食研究家。 逃げるための護身術指導者、元硬式空手世界チャンピオン。 日本災害危機管理士機構、日本防犯設備士機構所属。

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