Yahoo!ニュース

【記念日にも激推し】オープン6年でさらに進化した大阪梅田の隠れ家フージョンイタリアン

くろにゃんホテルとグルメのライター

大阪府大阪市北区、東梅田に6年前にオープンのイタリアン「nitro(ニトロ)」。5年半ぶりにディナー再訪したのですが、進化してとても良かったのでご紹介します。

nitro

「nitro」は2018年10月に大阪・東梅田・曽根崎にオープン。このエリアにシュッとしたイタリアンがあるとは、知る人ぞ知るお店です。

ああ、カウンターと背後の物入れに見覚えがあります。今回は2つあるうちの1つの個室に案内されました。

ディナーコースをいただきました。

イタリアのスパークリングワイン、フランチャコルタで乾杯。瓶内二次発酵。酸味がありスッキリとした味わい。

ズッパ ディ ペッシェ

最初に温かいスープが目の前で注がれました。うまみを出し尽くした魚介のアラのスープは、発酵トマトの酸味とカツオ出汁の風味が漂いほっこり。

ととと

わぁ~!ステキですよね。こちらはシェフからの贈り物。

一番端には、パリッとした海苔のカップに、低温調理されたサーモンといくら、ハーブのマヨに金魚型の人参ピクルス。お手間入り。

その隣はパイ生地に甘く炒めた玉ねぎと炙り秋刀魚をのせたタルトフランベ。パルミジャーノ・レッジャーノとミモレットの2種のチーズを削りがけ。

そしてブタさんのトーストがのっているのはイベリコ豚最上級ペジョータの生ハムのサンド。ハムをあえて厚切りにすることでお肉のうまみをしっかり味わってほしいというシェフの思いがこめられています。

2つの前菜に合わせて、ペアリングはピノグリージョ。ミネラルが豊富でスッキリとみずみずしい白ワイン。

赤パプリカと甘海老とフルーツトマト

赤パプリカのムースの上に、ハーブマリネの甘海老、コンソメジュレ、フルーツトマトのソルベ、ブッシュドバジルを合わせたさわやかな一品。

ペアリングに割込みでリモンチェッロの薄めトニック割り。イタリアンに来てリモンチェッロがあればつい頼んでしまいます。

伊奈鯖とカポナータと菊花のソース

九州・五島列島でとれる希少な伊奈鯖(いなさば)。このブランド鯖の定義は厳しく、一本釣りにて水揚げ後すぐに6時間以上氷水に漬け、トロ箱1杯6~7匹で5.5kgになるようにサイズ選別がされているそうです。

その鯖を燻製し、カポナータとエディブルフラワーと合わせて生春巻きに。菊花とマスタードのソース、つけあわせはラ・フランスのキャラメリゼ(イチジクの代用)。あまりにも美しくて食べるのが惜しい!

淡路の鱧と淡路の玉葱と柿の木茸

スープを注いで仕上げるフラン。フェンネルなどの香草、生の落花生、淡路産の玉葱は甘いのでシャキシャキ食感を残した浅い火入れにて。

樽の香りと微発泡が好みのオレンジワイン。

ライムと青海苔と白魚

磯の香りの冷製パスタです。白魚はフリットにして唐辛子を効かせた”食べるラー油”のようなソースをクリームと合わせることで高級感のあるソースになるそう。海ぶどうとライムが夏の名残りを感じさせます。

赤ワインの王様、バルバレスコは飲みやすい辛口。

柚子味噌と柚子バターと小蕪

うまみののった赤ハタは、皮が香ばしく身はふっくらと抜群の火入れ。大好きなブールブランソース(バターソース)に白味噌と柚子を合わせて、蕪(カブ)がとろり、ケールはパリパリと食感も楽しめました。

アカモクと自家製マンゴー酵母のパン

自家製のマンゴー酵母にレーズン酵母を足して焼き上げた天然酵母パン!アカモク(モズクに似た海藻)を焼きこんでいてそのまま食べてもおいしい!

保存瓶にいろいろと。

美熊野牛とうららかファームトリュフソース

三重県産A5ランクの黒毛和牛「美熊野(みくまの)牛」のソテーはとろけるおいしさ!トリュフと赤ワインのベリグーソースでいただく最高のメイン!

オータムトリュフのスライス、生胡椒、ツルムラサキ、安納芋のピューレ、大和ルージュ(日本初の赤いとうもろこし)を合わせて。

エスプレッソのかき氷

甘みの強い北海道産黒王かぼちゃのパンナコッタに、エスプレッソのかき氷、ホワイトチョコ、かぼちゃパウダーを合わせて、黒王かぼちゃを味わうひんやりスイーツ。

手描きのメッセージプレート

お連れ様のバースデー祝いにメッセージプレートを用意してくださいました。チョコレートで丁寧に描かれていてとてもうれしかった!

岡本珈琲またはアムシュティ

1946年創業、大阪・中崎町の「岡本珈琲」、または厳選された店舗でしか取り扱えない大阪の紅茶ブランド「アムシュティー」のセレクションから食後の飲み物が選べます。

小菓子

うれしい小菓子つき。紅茶のフィナンシェ、ピーカンナッツ、カヌレがカカオニブを敷き詰めたプレートに盛り付けられて登場。

おわりに

いかがでしたか?全体を通して、選りすぐりの旬の食材をふんだんに使っているのに設定価格が抑えてあり、食べる側にはうれしい限り。再訪してこんなに満足感があるのは、この数年でますます進化したことの証。ホスピタリティも高くて記念日にもおすすめですよ。本当は内緒にしたいお店です。

nitro(ニトロ)
大阪府大阪市北区曽根崎1-6-10
06-7710-2452

11:30~15:00(L.O.料理13:00)
18:00~22:00(L.O 料理19:30)

・ランチ5,800円~
・ディナー8,800円~

公式インスタグラム(外部リンク)

※本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

プロフィールのページからフォローすると、ホテルとグルメ・旅に関する日々発信の記事も読んでいただけます。

ホテルとグルメのライター

東京・関西2拠点生活+旅。ホテルとグルメの情報を毎日掲載しています。ライブドアブログ(22年~、15,000記事~)、インスタグラム(5,700投稿~、フォロワー37,000人~)、食べログ(約16年、約4000件)、Googleローカルガイドレベル10、国内外のホテル・レストランを多数取材しています。

くろにゃんの最近の記事