洗濯しても残る「加齢臭」がしっかり落ちる!正しい洗剤選びと洗濯法
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
ご自身やご家族の加齢臭が気になることはありませんか?
加齢臭は、男性だけでなく女性の方も多くの方がお悩みを抱えています。
加齢臭を抑えるためには、生活習慣の見直しが欠かせませんが、洋服に染み込んだニオイは明日からでも洗濯で改善できます。
加齢臭が気になり、ストレスを感じる方は、まず洗濯からはじめてみませんか?
洗濯しても加齢臭が消えない原因
加齢臭のニオイの元となる皮脂油とタンパク質汚れは、水に溶けにくい汚れです。そのため、洗濯機で洗うだけでは汚れが残ってしまい、蓄積・酸化することで、洋服の加齢臭の原因になります。
落としにくい加齢臭対策には「洗剤選び」と「温水洗い」が効果的です。
加齢臭を落とすなら「アルカリ性粉末洗剤」
アルカリ性洗剤は、中性洗剤と比べ洗浄力が高い洗剤です。
酸性の加齢臭とは相反する、アルカリ性粉末洗剤を使うことで、化学的に中和反応が起き、臭いを落とすことができます。
臭いにお悩みの方は、普段お使いの洗剤が何性のものか、確認してみましょう!
柔軟剤でニオイの元は落とせない
消臭を謳う柔軟剤もありますが、臭いがする=汚れが付着しているということ。皮脂油が洋服に残っているから、臭うのです。
洋服の汚れそのものを落とすのは、洗剤の役割です。
柔軟剤は汚れを落とした後の衣類ケアとして、本来の使い方をしましょう。
加齢臭を落とすなら温水洗い
食器の油汚れがお湯を使うとスルっと落ちるように、洋服の皮脂油汚れもお湯を使うほうがよく落ちます。
洗濯機で洗う場合
温水洗いができる洗濯機なら活用しましょう。
衣類の量は洗濯槽の7~8割を目安に減らし、すすぎは2回以上で洗濯します。
温水洗いが出来ない洗濯機でも、「お湯取り機能」を使えば簡単に温水洗いができます。綺麗なお湯をバケツに溜め、お湯取りホースで給水しましょう!
臭い・黄ばみ・黒ずみが酷い時はつけ置きを
40~43度程のお湯に、アルカリ性洗剤・酸素系漂白剤をよく溶かし、1~2時間ほどつけ置き洗いをします。その後、すすぎ2回以上で洗濯しましょう。
温水洗いの注意点
- 必ず洗濯表示を確認する(手洗い・桶マークの中が30のものは温水洗いNG)
- ウール・ニットなどは縮む恐れがあるのでNG
- ポリエステル、アクリル、ポリウレタンなどは、熱に弱いので注意
- お風呂の残り湯には雑菌が含まれるので使用しない
加齢臭を予防するために
臭う服はすぐ洗濯
ニオイは目に見えない汚れなので、放置すればするほど酸化し、きつくなっていきます。脱いだらすぐに洗濯するのがよいでしょう。
身体の洗い方にも注意
身体の臭いを落とそうと、お風呂でゴシゴシ洗うと皮膚の脂を落としすぎ、皮膚を守るために逆に皮脂の分泌が増えてしまうので注意しましょう。
泡立てた石けんで優しく洗うのが◎
食事・運動なども見直しを
抗酸化作用の高い、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドを含むものを食べましょう。
簡単に取り入れやすいのは、緑黄色野菜、アーモンド、ブルーベリーなどです。
ストレッチ・ウォーキングなどの適度な有酸素運動や、湯船に浸かるのも効果的です。
身体から出る臭いの改善には、時間がかかりますが、服の臭いのリセットは明日からでもすぐにできます。まずは洗濯で、染み込んだ臭いをしっかり落としましょう!