北朝鮮が短距離弾道ミサイル1発を発射。2022年のミサイル発射成功は66発目
11月17日午前10時48分ごろ、北朝鮮が東部の江原道の元山(ウォンサン)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射しました。韓国軍の観測による飛行データは以下の通りです。
最大高度47km・水平距離240km・速度マッハ4
通常弾道に近い弾道飛行で、短距離弾道ミサイルないし大型ロケット弾だと推定されます。ただし韓国軍も自衛隊も短距離弾道ミサイルとしています。元山から距離240kmは北朝鮮が何時も射爆場の標的として使っている無人島があるので、今回もこの無人島に着弾させたものと見られます。
なお前回の11月9日の発射では別の無人島に着弾させたと推定されています。
関連:北朝鮮が短距離弾道ミサイル1発を発射。2022年のミサイル発射成功は65発目(2022年11月10日)
北朝鮮の2022年ミサイル発射数カウント(発射成功66発)
- 11月02日朝夕 49号~54号 SRBM×4、CM×2 ※SAM×23は除外
- 11月03日朝夜 55号~60号 ICBM×1、SRBM×5
- 11月05日昼 61号~64号 SRBM×4
- 11月09日夕 65号 SRBM×1
- 11月17日朝 66号 SRBM×1
※SRBM=短距離弾道ミサイル
※IRBM=中距離弾道ミサイル
※ICBM=大陸間弾道ミサイル
※SAM=地対空ミサイル
※CM=巡航ミサイル
※カウント基準は弾道ミサイルおよび巡航ミサイルのみ。
※2022年の総合計数は、失敗2発を含め32回の発射機会で68発のミサイル発射となります。予備実験を含め発射成功は66発です。
※発射機会は1日分を1回とします。朝夜にそれぞれ撃っても1回分でカウントしています。
※11月3日発射のICBMは発射失敗の可能性がありますが、観測された限りではIRBM相当の飛行性能を発揮しており予備実験だった可能性もあるので、暫定的に発射成功(部分的な成功)に分類しています。
※3月20日に発射された口径300mm以下と推定される多連装ロケット4発は発射機会にカウントしていません。これを発射機会に数えると33回目になります。