碁界のサラブレッド 四代目棋士張心澄初段
碁界注目の新人のひとりに、張心澄(ちょう・こすみ)初段がいます。
曾祖父、祖父・祖母、両親が超一流棋士という囲碁一家に生まれたサラブレッドで、名前の「こすみ」は囲碁の術語が由来。囲碁の棋士になることを運命づけられたような環境のもと、見事にプロ入りを果たしました。
心澄初段の両親は張栩九段、小林泉美六段。祖父母が小林光一名誉三冠、故・小林(旧姓・木谷)禮子七段。曾祖父が故・木谷實九段という囲碁一家。
それぞれがただの棋士ではありません。タイトル数だけでも、張九段41、泉美六段10、小林名誉三冠60、禮子七段10、木谷九段4と、全員が一時代を築いた偉大な棋士であることも注目されます。
囲碁のプロになるには、プロ試験に勝って合格することが必要です。
実力(と多少の運?)がすべて。いくら親が有名棋士だからといって、融通はききません。
(仲邑菫初段は特別枠で、プロ候補者どうしの対局はありませんでしたが、張栩九段らとの試験碁があり、より厳しい審査の目を通っての合格となっています。)
そんななか、囲碁棋士が代々続くのは大変なことです。
環境がよく、才能があっても、本人の気持ち、努力が何より大事な勝負の世界なのですから。
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