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LE SSERAFIM 韓国帰国時に思わぬハプニング 直前に「有名宗教家」が通り過ぎ現場が一時騒然

(写真:REX/アフロ)

韓国・仁川空港でK-POPグループLE SSERAFIMの帰国を待つファンたち。アメリカの音楽フェス「Coachella」でのパフォーマンスを終えての凱旋だった。

空港の警備側から待機中のファンに「メンバーたちが姿を現す」と告げられていた時間の7分前、そこに現れたのは――。

92歳の男性だった。しかもこの男性は「自分を待ってくれていたもの」と勘違いし、手を振って笑顔を振りまく。

キョトンとするLE SSERAFIMファンたち。

男性は「お呼びでない」と察すると、その場を気まずそうに立ち去った。

ただの「おじいちゃん」ではなかった。その人は、韓国の新興宗教団体「新天地」の教祖イ・マニ氏。

  • 仁川空港に降り立ったLE SSERAFIM。事はこの直前に起きた

近年は2020年に新型コロナウイルス感染症の防疫を妨害した容疑で裁判にかけられていた。同年3月、各地で行動規制が敷かれるなか、大邱の協会で密室での礼拝を強行。その後も教団は当局の防疫調査に非協力的な態度を見せた。同地域が「危険地域」に指定されるまでに至り、メディアからも大きな批判を受けた。その後、2023年に韓国の最高裁判所である大法院での無罪が確定した。

そんなイ氏がメディアのカメラの前に姿を表すのは実に3年ぶりだった。2020年11月、水原地方裁判所に車椅子に乗って出廷する姿がカメラに収められたことがある。裁判に出廷する度に車椅子に乗っていたため、健康異常説もささやかれていた。無罪が確定した後は、説教と講演に集中し、外部にほとんど姿を現していなかった。

韓国での認知度は高く、空港は一時騒然となったという。ファンたちは後にその時の様子を「なんでイ・マニがここから出てくるんだ」「イ・マニから目礼されるなんて」とSNSに書き込んだ。さらに「いつの間にかイ・マニのファンになってしまった」と自嘲する人もいたとか。

イ氏はこの日、フィリピンからの帰国便から随行員と見られる一人の女性と共に降り立った。彼が帰国する15分前から保安検査要員と警護員数名が入国フロアで待機していたのだという。

その数分後に空港で待つファンの前に姿を現したLE SSERAFIM。帽子とマスクで顔を隠したメンバーたちは、報道陣やファンの歓迎に笑顔で応えつつ、空港を後にしたという。思わぬハプニングを「マネートゥデイ」が”スクープ”。その他のメディアも追随して報道した。

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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