あらゐけいいちが1人でつくったオリジナルアニメが神のクオリティとスケジュール
ある日、ひとつのすてきなアニメがツイッターに流れてきました。1分半ほどのショートアニメだったので、その場ですぐにみました。
さすがのあらゐけいいち作ということで、かわいさと狂気さとユーモアがたった1分半に凝縮され、拾いきれないほどの小ネタまで入っているすごいショートアニメでした。
ただ、見終わっても、なんか頭の中にすっきりしないものがありました。
- あらゐけいいちさんが「新しいアニメを描きました」と言ってる
- なにかあたらしいアニメのPVというわけではなさそう
- 原作のマンガがあるわけでもなさそう
- でも、とにかくクオリティがすごい
そんなもやもやした気持ちを抱えながら、リンク先のあらゐけいいちYouTubeチャンネルを確認すると、そこにはもうひとつ雨宮さんのアニメがありました。当然みます。
こっちも1分半程度のショートアニメです。ということは、これらの動画は雨宮さんというシリーズもののようです。
そして、最後まで見ると、前のショートアニメにはなかったクレジットがそこには書かれていました。
制作・演出・作画・音楽 あらゐけいいち
脳が一瞬理解することをこばむ文字列というのは、こういうのをいうのだと思います。ショートアニメとはいえ、原作となる話を作るだけでもすさまじいことなのに、マンガ家がそのまま商業レベルのアニメを1人で音楽まで含めて、全部作っているんです。
そして、この2作の公開日付を見ると、さらに意味がわからなくなります。
- 雨宮さん #1 公開日:2021年3月9日
- 雨宮さん #2 公開日:2021年4月27日
さらに、もっとおそろしい事実があります。
そうなんです。雨宮さん #1公開の1ヵ月前ぐらいまで、あらゐけいいち先生は週刊連載をしていたのです。
- CITY 連載終了:2021年2月はじめ
- 雨宮さん #1 公開日:2021年3月9日
- 雨宮さん #2 公開日:2021年4月27日
このスケジュール、少しおかしくないですか?
あまつさえ、4月中は、その連載の終わった「CITY」のコミック最終巻の作業だってあるわけです。これ、どうスケジュールなんですか?
そりゃ、あらゐけいいち先生の絵がそもそもアニメにしやすい絵柄だとか、いやセンス大魔王なんてことはわかってますよ。
それでも、この仕事量はすごい、すさまじい。
何度も言いますけど、映像を仕事にしている人がアニメを作っているんじゃなくて、本職はマンガ家である人が、1人で月に1つアニメ作品を作っているんですよ。正直、意味がわからない。
そして、なぜ今回この雨宮さんシリーズをアニメという形でリメイクしているかを、あくまでもネット情報だけではありますが調べてみると、どうも週刊連載が終わって、時間ができたからということでしかなさそうなんです。
しかも、そのアニメがこれまでの先生のマンガ同様に1回では咀嚼しきれないほどに小ネタがつめこまれてもいます(YouTubeは小ネタ探しのコメントがたくさん)。
さすが、天才あらゐけいいち。脱帽です。
ということで、このペースだと雨宮さん #3 の公開は5月末ぐらいになりそうですが、このシリーズがいつまでに続くのかも含めて、これほど更新が楽しみなYouTubeチャンネルもなかなかありません。みなさんもぜひチャンネル登録して更新をお待ちください。
あ、そうそう。この記事で驚愕したスケジュールの合間に、ほぼ週刊でNOTEも更新しています。ホントにどんだけすごいんだ。