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Xiaomi Buds 5とRedmi Watch 5 Active 軽さも性能である2つの新製品

いしたにまさきブロガー/ライター/アドバイザー
Xiaomi Buds 5とRedmi Watch 5 Active(著者撮影)

Xiaomi 14 Ultraのカメラ好きの中でのヒットもきっかけとなって、日本市場でそのポジションが定着してきたかのように思える今年のXiaomi。そのXiaomiの秋冬の新製品は、その流れを受けてのものになっており、正直びっくりするほどの量になっています。

10月以降でざっくりピックアップして、今期のXiaomiの新製品はこの量です。

  • Xiaomi 14T Pro
  • Xiaomi 14T
  • Redmi Watch 5 Lite
  • Redmi Watch 5 Active
  • Xiaomi Buds 5
  • Xiaomi ロボット掃除機 X20 Pro
  • Xiaomi TV Max 100 2025
  • Redmi 14C
  • Redmi Pad SE 8.7 4G
  • Xiaomi 22.5W Power Bank 10000mAh Lite
  • Xiaomi 15W Magnetic Power Bank 6000mAh
  • Xiaomi Smart Band 9 Pro
  • Xiaomi Smart Band 9 Active
  • Xiaomi TV A 32 2025
  • Xiaomi TV Max 85 2025
  • Xiaomi デュアルモード ワイヤレスマウス 2
  • Xiaomi スマート温湿度計 3
  • Xiaomi ストロータンブラー
  • Xiaomi スマート空気清浄機 4 Compact
  • Xiaomi 多機能炊飯器 4L
  • Xiaomi 5-in-1 Type-C ハブ

そして、Xiaomiの今シーズンの新製品は他にもあるはずです。

なにしろ、実はXiaomiはライトや温度計、バックパック、スーツケース、サングラス、ボールペンまで作っている会社だからです。なお、日本では売っていませんが、ひげそりなんかもあって、これはまたいい製品なので、早く売ってください。また、XiaomiとRedmiの2つのブランド表記があるのは、簡単にいうとRedmiの方がセカンドラインと考えてもらえればいいかと思います。

その中でも特に注目すべき製品が「Xiaomi Buds 5」(11,480円)と「Redmi Watch 5 Active」(3,980円)です。これらの製品は、以下の3つの特徴で際立っています。

  1. 最新の要求性能を満たし、一部の機能では競合製品を上回る性能を持つ
  2. 驚異的な軽量性
  3. 競争力のある価格設定

Xiaomi Buds 5のバランスの良さ

Xiaomi Buds 5は、イヤホン1個あたり4.2g―5円玉1枚とほぼ同じ重さ―という驚異的な軽さを実現しながら、カナル型ではないにもかかわらず、カナル型イヤホンに近い音質を実現しています。

艶のある仕上げとマットな質感を組み合わせたXiaomi Buds 5(著者撮影)
艶のある仕上げとマットな質感を組み合わせたXiaomi Buds 5(著者撮影)

洗練されたシルバーの質感の充電ケースは持ち運びやすく、イヤホン本体は艶のある仕上げとマットな質感を組み合わせたデザインで高級感を演出しています。

Xiaomi Buds 5のイヤホン(著者撮影)
Xiaomi Buds 5のイヤホン(著者撮影)

カナル型は音質は良いものの、耳が密閉されることによる不快感や装着の手間が課題でした。また、Harman Kardonによる音質監修により、これまでのXiaomiワイヤレスイヤホンとは一線を画す音質を実現。特に音のバランスと解像度の高さが特徴的で、ビリー・アイリッシュの「バッド・ガイ」のような低音が強調された楽曲でも音質の歪みを抑え、クリアな音質を保持できます。

11,480円という価格設定は、この性能と軽量性を考えると、驚くべき競争力を持っています。

軽さが際立つRedmi Watch 5 Active

一方、Redmi Watch 5 Activeは、本体重量30.6g―ピーマン1個分の重さ―という軽さながら、通常のスマートウォッチサイズの画面を持ち、3,980円という破格の価格を実現しています。

Redmi Watch 5 Activeの背面(著者撮影)
Redmi Watch 5 Activeの背面(著者撮影)

背面には血中酸素センサー付きの心拍センサーを搭載し、生活の中で計測が可能です。スマートウォッチは基本生活していれば、腕につけっぱなしですから、数g軽いだけでも、影響が大きいです。本格的なスマートウォッチの機能性を備えながら、この軽量性と価格を実現したのは驚異的です。

特筆すべきは、(おそらく)コスト削減のために樹脂素材を採用しながらも、高度なコーティングにより金属のような質感を実現している点です。バンドには肌触りの良いシリコン素材を採用し、汗をかいてもべたつきにくい加工が施されています。高級感のあるデザインと軽量性を両立させた結果、長時間の装着でも不快感を感じにくい製品となっています。

一見、金属ボディにしか見えないRedmi Watch 5 Active(著者撮影)
一見、金属ボディにしか見えないRedmi Watch 5 Active(著者撮影)

なお、この記事作成している時点で、10日前に充電していましたが、まだバッテリーが66%も残っているのもすばらしいところです(通知はオフ)。

Mi Fitnessアプリから確認可能(著者作成)
Mi Fitnessアプリから確認可能(著者作成)

この2つの製品を手に取った人々の多くが最初に発する言葉は「これモック?」です。その軽さに驚き、次に性能の高さに驚き、最後に価格の安さに驚く―この3段階の驚きが、まさに「脳がバグる」体験を生み出しているのです。

このように、Xiaomi Buds 5とRedmi Watch 5 Activeは、Xiaomiの特徴である高いコストパフォーマンスを維持しながら、製品全体のバランスを高いレベルで実現することに成功しています。

いずれもそれなりの時間身につける製品であるだけに、軽量化の向上は、ユーザー体験の質を大きく向上させる要因となっています。そして、Xiaomiが軽量に注力しているのは、その体験の質こそ製品にとって最も重要なことであると考えていることを示す好例といえます。ぜひ、みなさんも一度手に取って、その軽さを実感してください。

ブロガー/ライター/アドバイザー

Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、2007年第5回Webクリエーションアウォード・Web人ユニット賞受賞。「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」「あたらしい書斎(インプレス)」など著書多数。2011年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザーに就任。ひらくPCバッグ・かわるビジネスリュックなど、ネット発のカバンプロデュースも好調。 #カゲサポ

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