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【長野市】障がいも、必要な配慮も、人によってさまざま。「世界のバリアフリー児童図書展」を観覧しました

akiko歩くの大好きライター(長野市)

絵本をはじめとした子どもの本が好きで、本屋さんや図書館に行くと、必ず子どもの本コーナーにも立ち寄ります。

上野の「清泉女学院大学・短期大学図書館」で「世界のバリアフリー児童図書展」を開催していると知り、行ってきました。

まず思ったのは「バリアフリー図書」ってどんなものだろう?という疑問でした。

点字図書?

弱視の方のための大きな文字の本?

いえいえ、バリアフリー図書にはもっともっと、ものすごく幅広い表現があるのです!

自分なりにバリアフリーには関心を持っているつもりでしたが、今回の展示を見て、まだまだ知らないことがたくさんあると気付かされました。

とても静かな場所にある清泉女学院大学・短期大学の上野キャンパス。

キャンパス内を歩いていると、図書館への案内表示を見つけました。

図書館入り口
図書館入り口

コロナ禍以前は図書館を一般開放していたそうなのですが、コロナ禍になり、一般の方が利用するのは難しい状況になっているようです。

今回の企画展示については、一般市民の方も予約不要で自由に観覧することができます。

図書館の中には学生さんがたくさんいて、とても活発に利用されていました。図書館に入るとすぐにカウンターがあり、検温と手指消毒が必要になります。

今回の展示は、子どもの権利条約に則り子どもの本に関わる世界的ネットワークとして活動しているIBBY(国際児童図書評議会=International Board on Books for Young People)が、2年に一度、世界中から収集した障がいのある子どもたちの読書を支援する書籍の中から特に優れた作品を選んだものです。

「子どもの本を通して国際理解を深め、世界に平和を」というIBBYの理念に基づき、多様な背景をもつ人々の相互理解を促し、どんな子どもたちにとっても平和な未来の実現を目指すJBBY(日本国際児童図書評議会)と共催での開催です。

「配慮」「共に」「理解」という3つのカテゴリーに沿って選定された世界26か国、21言語の40作品が展示され、日本では販売されていない本が多かったです。日本の本は、ほるぷ出版の「ころりん・ぱ!」と、童心社の「こくん」の2冊。

カテゴリー1「配慮」は、作りやデザインに特別な配慮がある本。

目が見えない子どもが、手で触って指先で感じながら読める本だったり、字を読むのが苦手な子どもでも、ピクトグラムが助けになったり、バリアフリーだけでなくそれ自体が新しい表現とも思える面白い本がたくさんありました。

カテゴリー2「共に」は、誰にとっても読みやすい絵本や読み物。

特別な仕様ではなくても、内容からさまざまな気付きをくれる本が並んでいました。

カテゴリー3「理解」は障がいのある人を描写していて、障がいを持たない人間が障がいを理解するのを助けてくれます。

障がいのある人に必要なサポート、配慮ってどんなものだろう、と考えるきっかけをくれます。そして、障がいは人によってさまざまで、考え方もさまざまなので、ひとくくりにはできないことも、改めて気付かされます。

会場では、全て1冊1冊手に取って読むことができますので、ぜひ観覧してみてください!

【イベント情報】
世界のバリアフリー児童図書展
開催期間:10月18日(火)~10月31日(月)
(10月23日(日)のみお休み)
開催時間:9時~17時30分
場所:清泉女学院大学・短期大学 (長野県長野市上野2-120-8) 公式サイト
上野キャンパス図書館1階閲覧室
料金:入場料無料・事前申込不要

主催:清泉女学院大学・短期大学図書館

共催:日本国際児童図書評議会(JBBY)
*記事の内容は取材当時のものです。

歩くの大好きライター(長野市)

長野市在住。甘いもの、古いもの、エコなもの、変わったもの、とにかく面白いものが大好きです。長野市の魅力を発信していきます!

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