だしの素を使って、減塩にチャレンジしてみませんか?
朝晩はすっかり、秋の気配を感じますね。
今年の夏は本当に暑くて食欲が落ちてしまった…暑くて体が「濃い味付け」になれてしまった。なんていう方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
でも、体のことを思うと「減塩しなきゃ」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、体のことを考えたら「減塩」は確かに大切です。ましてや、高血圧や腎臓病など病気を患っている方にとってはとても大切なことです。
ただ、急に減塩した食事を出すと「味が薄い」「これ、食べたくない」と言われてしまうことがあるのも事実です。
そこで、味付けの時に簡単にできるちょっとの工夫をご紹介します。
「塩で塩分を足すより、だしの素」を使って味付けをすることです。
例えば、煮物で少し味が薄いかな?という時には和風の顆粒だしの素を使う。
洋風のスープなどはコンソメで、中華料理の時は、中華スープのもとや鶏ガラスープの素をそれぞれ足して味をしっかり付けます。
これらの顆粒のだしのもとは、「だし」の味以外にも塩分がしっかり含まれています。なので、塩を単品で使うより「だしの素」を上手に使って味付けをする方が塩分を使う量を控える事ができます。
塩小さじ1杯とそれぞれの「だしの素」の塩分量を書き出してみますね。
・食塩 小さじ1杯(5g):4.98g
・和風だし(顆粒)小さじ1杯(3g):1.22g
・固形ブイヨン1個(5g):2.16g
・中華だし(顆粒)小さじ1杯(5g):2.38g
・鶏ガラだし(顆粒)小さじ1杯(5g):0.01g
こうして比べてみると、塩を単品で使用するよりも顆粒だしなどで調味した方が塩分量は抑えられることがわかります。また、塩分以外にそれぞれ「だしの素」となる「うま味成分」が入っているので「塩で味を調える」よりもだしの素を使用して味を調整した方がうま味調味料が入る分、塩分量が抑えられます。
頑張って塩分を減らさなきゃと思う気持ちもとてもわかります。ですが、いくら頑張って減塩を気にして作っても「食べてもらえなければ意味がない」のです。
なので、塩分を減らすよりも「だしで味をつける」という感覚で試してみてください。
もちろん、今回記載した「顆粒だし」の他にも「めんつゆ」などの液体のものも同じように使用できます。いろいろな「だしの素」を使用して少しずつ減塩を意識してみてください。いきなり減塩した食事を出すと、食べる側から拒絶されてしまい、ショックを受けることもあります。(意外とあるあるで拒絶されなくても、減塩した食事だけ残すなど明らかにわかります。)お互い食事でギスギスしたくはないものです。少しずつ合うものを探してみてくださいね。
※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。また、持病をお持ちの方は、カロリー制限、たんぱく質の制限、塩分制限や水分制限をされている方もいらっしゃいます。一度、かかりつけの医師や訪問看護さん等医療関係者にご相談してくださいね。