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ワールドカップフランス大会私的ベスト15【ラグビー雑記帳】

向風見也ラグビーライター
殊勲のモスタート(写真:ロイター/アフロ)

 ラグビーワールドカップのフランス大会が現地時間10月28日、閉幕。南アフリカ代表が2大会連続4度目の優勝を決め、優勝回数では決勝を戦ったニュージーランド代表をしのいで単独1位となった。

 今大会では正式なベストフィフティーンの選定はなかった。本稿では独自の15名を選出した。堅守とパワープレーの光った南アフリカ代表からは6名。

1,オックス・ンチェ(南アフリカ代表)

写真:ロイター/アフロ

 勝負どころで好スクラム。準決勝では決勝ペナルティーゴールをもたらした。

2,堀江翔太(日本代表)

写真:松尾/アフロスポーツ

 タックルの鋭さとその後の起き上がりの速さ、防御の芯を逃れて前に出るコンタクト。大型チームを相手にスクラムを安定させた。

3,フランス・マルハーバ(南アフリカ代表)

写真:ロイター/アフロ

 スクラムを終始、安定させて決勝に進み、ニュージーランド代表との頂上決戦で15タックル。

4,エベン・エツベス(南アフリカ代表)

写真:ロイター/アフロ

 フランス代表戦でのイエローカードは冷や汗を招いたが、総じてラインアウトのスティール、強烈なタックルで魅した。

5,フランコ・モスタート(南アフリカ代表)

写真:ロイター/アフロ

 常にタックルの嵐。成功率もハイアベレージ。

6,ピーター・ステフ・デュトイ(南アフリカ代表)

写真:ロイター/アフロ

 準決勝こそ反則でピンチ招くも、決勝戦で脅威のワークレート。両軍最多の28タックルで1点差勝利導く。

7,ベン・アール(イングランド代表)

写真:REX/アフロ

 地上戦で活躍。フィジー代表との準々決勝では勝ち越しを呼ぶビッグゲイン。2度対戦したアルゼンチン代表のマルコス・クレメルも強烈なタックルを連発。

8,アーディ・サヴェア(ニュージーランド代表)

写真:ロイター/アフロ

 優勝候補と見られたアイルランド代表との準々決勝では、自陣で好ジャッカルを放った。ボール奪取に至らぬところでも効果的な絡みがあった。

9,アントワーヌ・デュポン(フランス代表)

写真:ロイター/アフロ

 予選プールで骨折も、準々決勝で復活。鋭い仕掛けで好勝負を演じた。自陣から脱出する際のボックスキックがよく伸びた。

10,ジョナサン・セクストン(アイルランド代表)

写真:ロイター/アフロ

 味方の前進を促すジャッジ。特に、複層的な陣形を活かしての攻めが光った。

11, マーク・テレア(ニュージーランド代表)

写真:ロイター/アフロ

 準々決勝を規律違反で欠場したものの、準決勝、決勝では左タッチライン際、ラック周辺で好突破を連発。フィニッシャーのウィル・ジョーダンに劣らず前に出た。

12,ジョーディー・バレット(ニュージーランド代表)

写真:ロイター/アフロ

 アイルランド代表戦では自陣ゴール前で好守。

13,ジェシー・クリエル(南アフリカ代表)

写真:ロイター/アフロ

 フランス代表との準々決勝(大会ベストバウト!)では、両軍最多の14タックル。高範囲をカバーした。特に味方に一時退場者の出ていた時間帯に奮闘。

14,ジョニー・メイ(イングランド代表)

写真:ロイター/アフロ

 優勝する南アフリカ代表をはじめ、多くの強豪国のエース格に空中戦で挑んだ。競り勝った。空洞をえぐるラン、孤立した走者に絡むジャッカルもあった。最後の砦、フレディ・スチュワードも躍動。

15,リアム・ウィリアムズ(ウェールズ代表)

写真:REX/アフロ

 ウイングのルイス・リースザミットらとともに、豊かなスピードと好判断でバックスペースをカバー。蹴り返しも光った。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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