利用者3/4強、そのうち月一以上は4割近く…回転寿司店の利用実態をさぐる(2019年版)
おにぎり同様に日本風のファストフードとして知られる一方、食生活の変化や競合他サービスの領域拡大で苦戦を強いられ、多様な商品展開で起死回生を図る動きのある、回転寿司業界。現状ではどれほどの人が、どれぐらいの頻度で利用しているのだろうか。マルハニチロが2019年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2019」(※)を基に、その実情を確認する。
次に示すのは予備調査、つまり回転寿司の利用の有無を問わない調査対象母集団における、寿司の購入・実食状況を確認したもの。普段寿司の調達場所としてもっとも使われているのは回転寿司店で、7割台の人が利用している。頻度は今設問では問われていないことに注意。
次いで多いのはスーパーなどでの購入で5割台、大きく回答率が下がって「家族で作る」「回転寿司以外の寿司店」が続く。現在の食生活でお寿司の立ち位置は、おおよそ回転寿司かスーパーなどのコーナーに並ぶセット系のお寿司が主力と考えてよいのだろう。他方「寿司は食べない」との回答は8.2%でしかない。
それではもっとも多くの人が寿司を食べるルートとして用いている回転寿司店は、どの程度の頻度で使われているのだろうか。
全体では4割近くが月一以上で利用している。週一以上のつわものも4.6%。月一ほどの高頻度では無いが、年に一度以上は足を運ぶ人の仕切りを計算すると6割近くとなり(「2~3か月に1回」「半年に1回」「年1回」の合算)、回転寿司を利用する人の多くはイベント的、特別な気分転換としての食事に回転寿司を位置づけている様子が分かる。例えば自分が頑張ったと思った時のご褒美として、ボーナス支給時、とても疲れた時、何か嬉しいことがあった時、子供がよい成績を収めた時、などだろうか。
属性別の違いでは、男女では男性の方が、年齢階層別では20~30代で利用率が比較的高め。就業者による食事の一環として、あるいは家族サービスとしての回転寿司の利用が多いのかもしれない。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2019
2019年3月1日から3月5日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では10360人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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