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【福井グルメ】ふぐ刺し、ふぐちり鍋、ふぐ唐揚げなど若狭ふぐのフルコースを食べてきた

南森エレナカフェ・旅ライター/スイーツコンシェルジュ

こんにちは、南森エレナです。先日、福井県に行く機会があり、敦賀・若狭を中心とする嶺南(れいなん)地域(敦賀市、小浜市、美浜町、高浜町、おおい町、若狭町)に行ってきました。

嶺南地域には、敦賀(つるが)市があり、北陸新幹線の金沢-敦賀間開業を2024年3月16日に控えている注目のエリア。琵琶湖の北の日本海岸に位置しており、福井県で水揚げされる「越前かに」や高浜町発祥の「若狭ふぐ」を楽しむことができます。

今回は、福井県嶺南振興局のご協力のもと、小浜市で「若狭ふぐ」のフルコースをいただいてきたのでご紹介します。

福井県高浜町発祥の「若狭ふぐ」のフルコースを堪能

「夕雅と旬彩の宿 せくみ屋」
「夕雅と旬彩の宿 せくみ屋」

「若狭ふぐ」のフルコースを楽しめるのは、福井県小浜市にあるホテル「夕雅と旬彩の宿 せくみ屋」。JR小浜線・小浜駅より徒歩10分の場所にあります。

10階建てのホテルの部屋からは若狭湾を一望でき、温泉は大浴場とナトリウム塩化物強塩泉の天然三方温泉の露天風呂を楽しめます。

また小浜市は、2007年~2008年に放送されたNHK連続ドラマ「ちりとてちん」のヒロインの出身地が福井県で、本作のロケ地として話題になりました。

ふぐづくしの夕食

「夕雅と旬彩の宿 せくみ屋」では、夕食で「ふぐづくし」のフルコースを楽しめる宿泊プランがあります。使用するふぐは若狭湾で養殖されたとらふぐ。若狭湾は、日本で最北のとらふぐ養殖生産地で食用とされるふぐの中でも最も美味しいふぐの王様といわれています。

【夕食】ふぐづくし
 前菜 前菜三種盛り
 刺身 ふぐ刺身
 温物 ふぐの餡かけ
 鍋物 ふぐちり鍋(大鍋)
 揚物 ふぐ唐揚げ
 焼物 焼きふぐ
 御飯 ふぐ雑炊
 蒸物 ふぐ茶碗蒸し
 香物
 水物

地形を活かした養殖業

山に囲まれた若狭湾
山に囲まれた若狭湾

若狭湾は、地形が複雑に入り組んだリアス式海岸で波も穏やか。その環境を活かして、福井県では古くより養殖業が盛んに行われています。

とらふぐは冬の冷たい海で育てられるため、身質が天然にも劣らないと定評があります。特に若狭湾のとらふぐはよく身が締まってプリプリとした食感で歯ごたえがあるのが特長です。

それでは早速「若狭ふぐ」のフルコースをいただいていきましょう!

【前菜】前菜三種盛り

「前菜三種盛り」
「前菜三種盛り」

ふぐ料理を堪能する前に、最初に提供されるのが、「前菜三種盛り」。内容は、左から中華くらげごしめ鯖、ごま豆腐です。

【刺身】ふぐ刺身

「ふぐ刺身」
「ふぐ刺身」

続いて登場したのが、てっさと称される「ふぐ刺身」。放射状に盛り付けられている薄づくりの見た目はいつ見ても芸術的です。こちらは1人一皿提供されるので、十分に堪能することができます。

箸ですくってポン酢でいただきます。お皿の色が透き通るように盛り付けられているので食べる前は身が薄い印象がありましたが、肉厚でもちもちしており、風味も豊か。身が締まっていてさっぱりしているので、どんどん食べられてしまいます。

【温物】ふぐの餡かけ

「ふぐの餡かけ」
「ふぐの餡かけ」

そして、温物の「ふぐの餡かけ」。皮ごと揚げたふぐをとろみのある餡が包み込み、やさしい味わいにほっこり。

【鍋物】 ふぐちり鍋(大鍋)

 「ふぐちり鍋(大鍋)」
 「ふぐちり鍋(大鍋)」

いよいよメインの「ふぐちり鍋(大鍋)」をいただきます。こちらはてっさや温物を楽しんでいる間に火がつけられており、食べるタイミングがバッチリ。てっちりと称されるふぐちり鍋は何と大鍋で一人前!なんて贅沢なのでしょう。

添えてあるもみじおろしとねぎ、ポン酢でいただきます。ボリュームのある身はほっくりしていて、淡白な味わいなのでいくらでも食べられます。

アラもおいしく食べられるのは新鮮な産地だからこそ。白菜や豆腐なども入っているので、野菜と一緒に堪能することができます。

【揚物】ふぐの唐揚げ

メインの鍋を食べ終わっても、まだまだお楽しみは続きます。次に「ふぐの唐揚げ」が運ばれてきました。刺身や鍋は定番ですが、ふぐの唐揚げもおすすめの一品です。

身が大きくてジューシー!お酒が飲みたくなりますね。一皿の中には骨があるものもあるので注意しながらいただきましょう。

【焼物】焼きふぐ

この時点でもうお腹がいっぱいなのですが、少し前に火入れしていた「焼きふぐ」をいただきました。シンプルで淡白ですが、ふぐの味をダイレクトに堪能できるので、焼きふぐは実は一番贅沢な食べ方。ホロホロ崩れる身はやわらかくてさっぱりしています。

【蒸物】ふぐ茶碗蒸し

「ふぐ茶碗蒸し」
「ふぐ茶碗蒸し」

「焼きふぐ」を楽しんでいる途中で「ふぐ茶碗蒸し」が登場。ぷるんぷるんの茶碗蒸しの中には、若狭ふぐの身や皮が入っており、コリコリした食感も楽しめます。卵のまろやかな旨味と、ふぐの旨みが詰まった出汁の風味がとても上品です。

【御飯】ふぐ雑炊

「ふぐ雑炊」、「香物」
「ふぐ雑炊」、「香物」

ふぐ尽くしの〆は、「ふぐ雑炊」を。ふぐのコラーゲンが溶けだした出汁のうま味や栄養分を残らず堪能できます。お米は福井県自慢のコシヒカリを使用しています。「香物」と一緒にどうぞ。

【水物】デザート

「マンゴープリン」
「マンゴープリン」

最後はデザートでふぐ尽くしが終了。この日は「マンゴープリン」をいただきました。

ドリンクメニュー

「梅酒のソーダ割」
「梅酒のソーダ割」

実は、ふぐの唐揚げを食べている時に、アルコールが飲みたくなり、別料金になりますが「梅酒のソーダ割」(660円)をいただきました。

普段知っている梅酒の味と比べると甘さが控えめで、とても飲みやすいです。もちろんふぐの唐揚げとの相性も抜群!

オリジナル梅酒「紅姫」720ml 2000円
オリジナル梅酒「紅姫」720ml 2000円

今回いただいた梅酒は、来春の北陸新幹線敦賀開業に向けたオリジナル梅酒「紅姫」。福井梅(若狭梅)も福井の名産であり、こちらは福井県の嶺南地方の旅館・ホテルの女将でつくる「若狭路女将の会わかさ会」と、若狭町、エコファームみかたが連携して作った商品です。

2016年から販売している「紅姫」は、毎年発売されており今年はアルコール度数を12度に抑え、控えめな甘みとフルーティーな香りが特徴。容器のラベルには、北陸新幹線E7系の車両をイメージしたイラストが描かれています。

実際に購入することもでき、主に「三方五湖レインボーライン」山頂公園の土産物店「にじいろ」や、女将の各宿泊施設で販売しています。

部屋から見える若狭湾

宿泊は、リーズナブルなシングルルームからあり、和モダンなお部屋から和室、洋室まで部屋のタイプは様々。全室バス・トイレ(温水シャワートイレ)、Wi-Fi対応の無線LANが完備しています。

6階のシングルルームの窓からは、若狭湾の海を眺めながらゆっくりと過ごすことができました。

このホテル以外でも、てっさやてっちり、唐揚げや焼きふぐまで、若狭ふぐをさまざまな調理方法で堪能できる飲食店があります。福井を訪れる機会があればぜひ小浜市に寄ってみてください。

【ホテル概要】
夕雅と旬彩の宿 せくみ屋
住所:福井県小浜市小浜白鬚113
電話番号:0770-52-0020(受付時間/9:00~19:00)
チェックイン:15:00 チェックアウト:10:00
公式サイト(外部リンク)
【ふぐづくし】宿泊プラン(外部リンク)
取材協力:福井県嶺南振興局

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カフェ・旅ライター/スイーツコンシェルジュ

東京都在住・愛知県出身。NHK「きょうの料理」や「きょうの健康」 など番組のwebサイト運用や、NHK教育/Eテレ「0655&2355」のディレクター業務を経て2016年にフリーランスライターとして独立。現在はカフェやスイーツ、旅をテーマに雑誌やWebメディアで記事を執筆。企画からアポイント、インタビュー、撮影、執筆で年間通して約200件以上の取材をしています。カフェ巡りと旅行が趣味で、時々国内外問わずふらりと旅へ。新しいご当地グルメを発掘するのを楽しみに旅を続けています。日本スイーツ協会 スイーツコンシェルジュ資格所持者。

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