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36歳。東京の自治体職員。趣味はドライブ。すぐにでも再婚したいです~おみおじリポート(46)~

大宮冬洋フリーライター
昨年春に離婚した篠塚さん。反省を生かして次の結婚を望んでいます。(篠塚さん提供)

失敗の衝撃に押しつぶされないこと。そして、同じ失敗は繰り返さないこと

※2021年10月2日追記。自動退会した篠塚さんですが、僕が共同開催した別のオンラインイベントで出会った女性(攻めオネット会員)と真剣交際をして、9月に婚約をしたとの報告がありました。プロポーズのときは感動して篠塚さんが泣いてしまったそうです(笑)。篠塚さん、おめでとう!

※2021年3月2日追記。篠塚さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。残念ながらオネットでは良き縁をご紹介できることはできませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさんおみおじ活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。お世話させてもらう独身者をオネット(大宮ネットワーク)会員として認定し、婚約を目指す活動です。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 失敗は成功のもと、という格言があります。前向きでいい言葉ですけど、失敗を次に生かすためには2つの前提があると僕は思います。

 失敗の衝撃に押しつぶされないこと。そして、同じ失敗は繰り返さないこと。例えば、異性関係。ダメな感じの人と交際してひどい目に遭って、いつまでもそのことを恨んでいたり、なぜか同じような人をまた好きになってしまったり。それでは先に進めません。

 反省すべき点だけは反省し、それでも自己嫌悪などには陥らず、自分の人生を切り拓いていかなければならないのです。誰も代わってはくれないのだから……。

 東京都内で一人暮らしをしている篠塚進さん(仮名、36歳)は、昨年春に離婚を経験しました。しばらくは持ち家のマンションで伸び伸びと過ごしていたようですが、「やっぱり一人は寂しい」と痛感しているようです。そして、次こそはちゃんと結婚生活を続けたい、次はパートナーともっとコミュニケーションを図って家事もしっかりやる、と心に決めています。失敗を生かせるタイプですね!

 篠塚さんは大学を卒業してから東京都内の自治体で働き続けています。今は税金関係の部署にいるそうです。

「単調なデスクワークですが、真面目に取り組んでいるつもりです。部署の異動は定期的にありますが、勤務先は都内に限られています。転職などは今のところ考えていません」

 イケメンではないけれどいかにも穏やかそうな健康体。超のつく安定職業で、引っ越しを伴う異動もありません。バツイチとはいえ、子どもはいない36歳。すぐにでも結婚相手が見つかりそうですが、婚活はうまくいっていないようです。

おそなしそうな風貌の篠塚さんですが、愛車はトヨタのハチロク。週末は安全運転で峠を攻めています。(篠塚さん提供)
おそなしそうな風貌の篠塚さんですが、愛車はトヨタのハチロク。週末は安全運転で峠を攻めています。(篠塚さん提供)

婚活の難航を嘆く前に、「相手からどう見られているか」という視点を持ちましょう

「婚活サイトに入っていますが、今のところ女性に会うことすらできていません。やはりバツイチはダメなのでしょうか。意気消沈しています」

 自信喪失モードの篠塚さん。ただし、マチコ先生は以下のように指摘しました。現代において、1度ぐらい離婚経験があってもさほどマイナスにはなりません。篠塚さんの問題は他にあります。「自分の見せ方」が下手過ぎるというか、「相手からどう見られているか」という視点が欠けていることです。このインタビューはZoomで行っているのですが、篠塚さんは画面が暗くて、表情もよくわかりません。

「その画面では女性からはちょっと怖いと思われかねません」

 篠塚さんの婚活アプリのプロフィール画像や文面は見なくてもわかります。暗めで見えにくく、内容も後ろ向きすぎるのではないでしょうか。それでは「会ってみたい」とは思われませんよ。

「すみません、Zoomを使うのは初めてだったので……。照明はこうしたら少しは明るくなりますか? えっ、背景の部屋も生活感がありすぎる? 仮想背景というのがあるんですね。やってみます」

 とぼけた雰囲気の篠塚さんはとても素直な性格。少し話していると、理解力の高さと味わい深さを感じます。本記事に載せる写真も工夫すると約束してくれました。友人からは「癒し系」と言われることがよくあるそうです。

「感情の起伏が大きくなく、穏やかなほうだと自分でも思います。でも、会話上手ではありません。初対面の人とは話が続かないことがあるので、もっと頑張らないといけませんね」

篠塚さん作のぶっかけうどん。「かけうどんよりもコシがあるため、地元でも好んで食べています」。(篠塚さん提供)
篠塚さん作のぶっかけうどん。「かけうどんよりもコシがあるため、地元でも好んで食べています」。(篠塚さん提供)

自分が一度結婚で失敗をしているので、相手に求めるものは多くありません

 おとなしそうな篠塚さんですが、趣味はアクティブ。愛車のスポーツカーで峠を攻めつつ、温泉巡りをしています。

「最近、福島県にいい温泉を見つけて、日帰りで行ったりしています」

 篠塚さんの実家は四国にあります。60代前半の両親は元気で、近くで妹が旦那さんと2人暮らしをしているとのこと。

「家族仲はとても良いです。両親とは毎週のように電話で連絡をしています。でも、帰って来てほしいとは言われません。『進の好きなように生きてほしい』と言ってくれています」

 なるほど。では、結婚相手に求めるものは何でしょうか。

「自分が一度失敗をしているので、相手に求めるものは多くありません。年上の方でも子どもを作る気持ちがあれば大丈夫です。むしろ、私は性格的に少し年上の女性のほうが合っている気がします。具体的には2歳上ぐらいまで、でしょうか」

 38歳まで対象を広げてくれるのであれば、僕の友人知人だけでも5人ぐらいの顔がすぐに浮かびます。首都圏在住で、アクティブな趣味が好きで、穏やかな性格の安定収入の男性を求める独身女性の母集団は小さくないのです。

「私の年収は520万円ほどですが、持ち家のマンションもあるので、贅沢をしなければ家族を養えるでしょう。もちろん、相手がバリバリ働いて稼ぐ方でも歓迎です。それだけ余裕もできるので豊かに暮らせると思っています」

 第一印象ははっきり言って「いまいち」な篠塚さん。でも、話せば話すほどバランス感覚のあるまともな社会人だと感じます。露骨な言い方ですが、離婚で意気消沈して謙虚になっている分だけ、女性にとっては狙い目でしょう。マチコ先生も納得の表情を浮かべます。

「篠塚さんはおとなしい印象ですが、1回結婚できているので『押さえるところは押さえられる』男性なのだと思います。それはとてもいいことです。お見合いは不慣れかもしれませんが、少しずつ慣れていきましょう」

 ちょっと自信喪失気味の篠塚さんに僕はここで宣言します。半年も経たないうちに素敵な再婚相手が見つかっていることを。失敗は生かすためだけにあるんです。前を向いて、姿勢を良くして、新しい出会いを楽しみましょう!

※文中のオネット会員は仮名です。篠塚さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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