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【大崎市】岩出山の魅力を地元のおっちゃん達に徒歩で案内してもらったら面白ぇがぎっしりだった!

ささキジ取材が得意なWebライター(遠田郡・大崎市・登米市)

どうも。ささキジです。

今回はとある方々と一緒に大崎市【岩出山】というスポットをディープに紹介する記事を書いていきたいと思います。

ついたぜ待ち合わせ場所の岩出山駅。実は生まれて初めて来ました。

右:大江 俊一郎さん 左:岡本一路さん
右:大江 俊一郎さん 左:岡本一路さん

説明しよう。この二人のおっちゃん達は岩出山城山SL保存会(一般社団法人 鉄道文化連結会)の方達です。

岩出山の城山公園というところにC58114というSLが展示されているのですが、一度市の取り決めにより解体されそうになったんだそう。

「そこはなんとか頼むよ。」

と立ち上がったのが城山SL保存会。現在は無事保存継続になり、今後も岩出山のシンボルとして展示するために現在はクラウドファンディングを募ってるんだと。

じゃあこの記事ってクラウドファンディングの募集記事なの?と思う方がいると思いますが、違います。

岡本さん:「我々の活動についてもちろん知ってはもらいたいですが、それよりも岩出山の魅力を紹介できたらなと思っています!今回は前もってアポをとっていた地域のお店さんにSL保存の支援金のお願いをしながら、岩出山を案内させていただきます!」

そう。地元のことは地元のおっちゃん達に案内してもらえば大体わかる。

ということで岩出山駅から岩出山城山公園まで、おっちゃん2人とささキジが、ぶらり歩きます。

ぶらり、スタート

大江さん:「駅前、元気なくなっちゃったよね。昔は活気があったんだよ。」

まぁ…どの地域もそうなのかもしれないけどね。自分の地元もよく考えてみるとそうかもしれない。うん。なんかセンチメンタルな気持ちになる。

いろいろなお店に立ち寄る岡本さん達。

岡本さんって地域の人たちと、仲良いんだなぁ。

地域の人たちがみんな楽しそうに岡本さんとお話ししてる。部落の集金集める時にビクビクしてる俺とは大違いです。

岡本さん:「あ!ささキジさんこれをみてください!」

岡本さん:「すごいきれいですよね?内川と言って、、昔伊達政宗公によって作られたんですよ。土地を切り開いて作った人工河川なんです!」

綺麗。普段岩出山に行くことがあっても車で素通りしちゃうだけだからあまり気に留めないけど、歩いてみるとこんなにいいもんがあるんだな、城があった街なんだなとしみじみ感じる。

いいじゃないの。岩出山。

岡本さん:「ちなみにささキジさんは、岩出山になにか思い入れや関わりなどあったりするんですか?」

ささキジ:「……学生の時、元カノが岩出山高校でした。」

大江さん:「おおおおおう!」

岡本さん:「おおおおう!いいじゃないですか!」

ささキジ:「言葉の返し的にあんまり興味ない時の返しなのよ。おおおう!は。なんか、気を使わせてしまってすみませんでした。」

城山公園を目指して歩いていきます

岡本さん:「よし!それじゃあ実際にSLが置かれている城山公園に行きましょうか!これからちょっと坂を登りますね。」

大江さん:「自分自転車が趣味でよく岩出山を走るんだけど、城山公園の坂道。この坂道の後半はすんごいきついんだよ!」

えええええ。疲れるのやだなぁ。

結構な道のり。息があがってきました。

疲れた。と思いながら視線を横に向けると…

あらま。いいじゃないのいいじゃないの。素敵な景色を見たことで疲れが少し飛んでいきました。

岡本さん:「もう少しでSLが見れるのですが、その前にみてもらいたいものがあるので、ちょっといいですか?」

岡本さん:「こちら岩出山出身の「山蔦重吉」という日本の剣道家、居合道家の銅像です!また、園部秀雄という薙刀を得意とする女性剣士の顕彰碑もあります。こちらの方の子孫は岩出山にいらっしゃるんですよ!」

ほうほうほう。

ささキジ:「ということはその方も薙刀に覚えがある方なんですか?」

岡本さん:「薙刀というよりは、草刈機をよく使ってますね。」

く さ か り 機。

時代が変わり、戦いではなく草を刈る時代が到来したということですね。なるほどね。

そしてついに…

岡本さん:「こちらが我々がいろいろ頑張って保存継続となったC58114。通称シゴハチさんです!現在は安全対策のための整備をおこなっています。」

これが記事冒頭で少しお話ししたSL。当時実際に大崎市を走っていた機関車で、「地域の発展に貢献した」ということで当時の国鉄から無償貸与されたんだそうです。

保存してから40年経ち、経年劣化してくるものが増えたり、整備が必要などなど。維持費がいろいろかかったり、アスベストが内部素材に使われているということで解体して撤去!という方針を大崎市は出したみたいなんです。

大江さん:「アスベスト自体は実際に検査して問題なしでした。であれば岩出山のシンボルとして未来に繋いでいきたいなと思ったんです。」

ほうほうほう。

撤去の方針が決まった際に岩出山の有志たちが集まってなんやかんやいろいろ頑張って保存へ転進させたと。なんか漫画みたいな展開でかっこいいなぁ。

岡本さん:「あとはこれ!岩出山の城山公園には伊達政宗像があるんですよ!」

ささキジ:「想像の五倍でかくて感動。これはすげぇ。どういう反応したらいいのかなと思っていたけど、想像以上にでけぇ。すごい。ほんとに感動した。」

動物の慰霊塔もある。

岡本さん:「イルカって彫ってあるんですけど、イルカって鳥を調べてもいないんですよ。イカルという鳥はいるみたいで、多分間違えちゃったのかなぁなんて思ってます。」

ささキジ:「粗探しおじさんじゃねーか。岡本さんが姑だったら大変よ。奥さん大変よ。イルカという鳥はいるってことにしておきましょうよ。ね?絶対そっちの方がいい!」

こういう何気ない紹介がすごく新鮮で楽しい。地元の人と歩くからこそ向けることができる視点だよね。

岡本さん:「ちなみにささキジさんの元カノが通っていた岩出山高校が近くにありますよ!城山公園から見えるのでぜひ見てください。」

ささキジ:「懐かしいなぁ。自分の高校のネクタイを彼女にあげちゃったりね。私はこの高校の男と付き合ってます!みたいな証明のやつね。うん。もうやめよう。この記事俺の奥さんもみるんだよ!絶対複雑な気持ちになるから。まじで。やめよう。」

ということで地元トークで盛り上がりながらベンチに腰がけます。なにやら岡本さんが食べ物をご馳走してくれるらしい。

岡本さん:「岩出山にあるミートストアすがわらの肉団子です!岩出山のソウルフードといっても過言ではなく、自分が学生のころよく食べながら帰ったものです。当時は1本50円だったんですよ。」

大江さん:「いやーやっぱりうまいね。気づくと3本とか普通に食べちゃうんだよね。」

ささキジもいただきましたが、甘みがあって食感に練り物感がある。おかずというよりもおやつな味。

おいしい。一個一個がボリューミーだけど、全然パクパクいけちゃう。みんなも岩出山に立ち寄ったら買ってみよう。

ということで帰り道も地元のおじさん2人と楽しいトークを繰り広げながらぶらり岩出山旅、終了。

最後にお話を聞いていきます。

最後に

岡本さん:「いかがでしたか?岩出山。いい町でしょう。私たちはこの魅力ある岩出山を未来の子供達に残していきたいんです。

なので、SLが保存する流れになったこと、とても嬉しいんです。今後はもっともっといろんな方に岩出山の魅力が伝わってくれるといいなと思っています!

まだまだ案内し足りないですが、今回はここまでとさせていただきます。」

ささキジ:「ほんとに楽しかったです!ありがとうございました。今回歩いたからこそ魅力が十二分に感じれたのかもしれない。川も綺麗だし、のんびりした気持ちで過ごせるような安心感がある。」

なにやら最後に岡本さんが伝えたいことがあるらしい。

岩出山駅

改札内まで歩くと

トイレがある。

岡本さん:「どうです?岩出山駅のトイレってわかりづらいんですよ!ということで今回の岩出山旅は終わりです。ありがとうございました!」

ささキジ:「一番最後に一番しょうもない話題持ってきたよこの人。それは最初の掴みのときに使う話題だよ。」

ということで、終わり!

ぜひゴールデンウィークというチャンスを使って実際に歩いてみてください。楽しいぞ。

今回お世話になった城山SL保存会の方々の活動紹介ページは下記になります。保存会の方々の頑張り。ぜひあわせて読んでみてください!

岩出山SL保存会(一般社団法人 鉄道文化連結会)活動報告

今回立ち寄った場所

岩出山駅

→宮城県大崎市岩出山東川原

城山公園

→宮城県大崎市岩出山城山

ミートストアすがわら

→宮城県大崎市岩出山浦小路48−5

取材が得意なWebライター(遠田郡・大崎市・登米市)

宮城のローカルメディア【ミヤキジ】を運営しています。コミュニケーション能力、謎で無駄な企画力、独特な感性をフルに駆使し宮城県に関する記事を量産していています。特に"人"に焦点を当てた取材記事がめっぽう好きです。心の中でツッコミを入れながら読むと私の記事は輝きを帯びます。

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