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スターリンク基地局でトンネルをエリア化。ローカル5Gは必要か 石川温のスマホ業界新聞Vol.582

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2024/10/05(vol.582)

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《目次》

1.北海道新幹線のトンネル工事現場、Starlink基地局でエリア化

—-ローカル5Gは本当に必要なものなのか

2. auスマートパスがPontaパスに生まれ変わる

—-NTTドコモとの「エンタメ事業対決」にも注目

3.宮川社長「好む・好まざるに関わらず、AI時代はやってくる」

----AIを使わないと人生を悔い改める日は来るか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.北海道新幹線のトンネル工事現場、Starlink基地局でエリア化

—-ローカル5Gは本当に必要なものなのか

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2024年10月4日、北海道新幹線の新函館北斗駅と札幌間を結ぶ212キロの間で現在、工事が進んでいる。

北海道二海郡八雲町にある渡島トンネル上二股工区では、Starlink基地局が設置されており、トンネル内でもauのスマートフォンだけが利用可能となっている。公衆網となっているため、自分が普段使っているau回線もちゃんと使えた。

KDDIの事業創造本部LX基盤推進部、通信ビジネスグループリーダーの今村元紀氏によれば「現場の業務効率化だけでなく、トンネル内がエリア化されることで、子供が病気になったり、奥さんが妊娠中といったときにもすぐに連絡が取れるという安心感が働く人にとってありがたがられている。家族のことが心配でも圏外にいると、モヤモヤした気持ちで仕事をしなくてはならない。そうした状況から解放されるというのが大きいようだ」と語る。

トンネル内のみならず、長期間、海を航行する船で働く人や、南極といった局地で働く人にとって、これまでは高速で快適な通信環境の提供が難しかった。しかし、Starlinkの登場で、家族との連絡のみならず、ヒマなときにはYouTubeなどの動画が楽しめるようになったというのは、画期的な進化といえるだろう。これまで通信環境がなくて「働きたくない」と思えるような現場も、通信があれば「働いても良いかも」となるわけで、労働力不足という課題を解決する意味でも通信の果たす役割は大きいだろう。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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