キーマンはサイドバック。中島、堂安の活躍度もサイドバックで決まる
4-3で勝利した前戦のウルグアイ戦では、特に前線の4人の活躍が目立った。中島翔哉、南野拓実、大迫勇也、堂安律だ。大迫は180センチを超える長身だが、他の3人はけっして大きくない。中でも中島、堂安の両サイドアタッカーはそれぞれ164センチと171センチで、まさに小兵だ。
ロシアW杯で活躍した左ウイングの乾貴士も169センチ。これまでハンディとされていた小ささが、試合の中でむしろ奏功している印象だ。
しかしウルグアイ戦では、試合時間が経過するほど、その前の4人とそれ以外の選手との距離は離れがちになった。縦に間延びし、中盤はスカスカになった。結果に影響を及ぼすことはなかったが、サッカーのレベルが低下したことは事実だった。
前と後ろの繋ぎ役となるのは守備的MFで、ウルグアイ戦で言えば柴崎岳、遠藤航。間延びすればするほど、負担は両者の肩に掛かる。それを避けるためにはどうするか。最終ライン高さを調整する両センターバック(CB)の責任は大きいが、サイドバック(SB)が果たす役割も見逃すことはできない。
SBがどれほど高い位置を維持できるか。試合のレベルはこれで決まる。「SBが活躍した方が勝つ」。欧州にはそう言い切る指導者、評論家が実際に数多くいる。
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