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冬のキャンプ飯は鍋に限る!キャンプ鍋に便利なアイテムや時短テクニックをインストラクターが紹介します

いわもととしたつキャンプクリエイター/アウトドアライター
Photo by PhotoAC

すっかり市民権を得た冬キャンプ。高性能なギアも手に取りやすい金額になっていますし、場合によっては程度の良い物が中古市場に出回っているため、挑戦するハードルも下がってきています。

冬キャンプを存分に楽しもうと思った時に、ぜひ挑戦して欲しいのが「鍋料理」です。今回は冬のキャンプで鍋料理をする際の注意点や、実際に私が使っている便利グッズやテクニックを紹介していきたいと思います。

冬のキャンプ鍋の魅力とは

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寒い所で暖かい物を食べる。もうこれだけで最高の体験である事は言うまでも無いですね。冬キャンプを快適に過ごすためには「体を暖め続けるという事」にかかっていますが、外側から暖めながら体も暖めることが出来れば向かう所敵なし。美味しく体を暖めることが出来れば一石二鳥という事で、鍋料理が向いているという訳です。

最低限の過熱で済む「シャトルシェフ」を使う

出展:サーモス公式ホームページ https://www.thermos.jp/product/list/shuttlechef.html
出展:サーモス公式ホームページ https://www.thermos.jp/product/list/shuttlechef.html

まず、冬場に調理を使用と思うとガス火、焚き火、薪ストーブ、石油ストーブなどが候補に挙げられるかと思います。そもそも冬なので焚き火は欠かせませんし、ストーブ系は暖を取りながら調理が出来るメリットも。

逆にガス火は気温が下がり過ぎると点火しなかったり、炎が安定しないというデメリットもあるため、別途寒冷地用のガスを使用する必要がありますね。一方で、焚き火は外でしかできませんし、ストーブ系はサイズが大きかったり組み立てが必要だったりとハードルが高い。バランスを考えるとガス火が手軽で安心です。

しかしガス火で鍋を作るにはずっと火にかけ続ける必要があり、消費が激しい…。そこでおススメしたいのがサーモスの「シャトルシェフ」なんです。シャトルシェフは一言で言うと「保温調理器」。一定の時間火にかけた後は、保温ポットに入れてしばらく放置するだけで、長く煮込んだかのような調理が出来ます。燃料代節約でもありますが、普通に鍋を作るよりもおいしく仕上がります。

シャトルシェフはアウトドアだけでなく、自宅でも大活躍のアイテム。肉じゃがや角煮など煮込む料理はシャトルシェフに任せられるので、ぜひ購入して欲しいアイテムです。

味が決まってゴミが少ない「とり野菜みそ」

出展:まつや公式ホームページ https://www.toriyasaimiso.jp/lineup#product01
出展:まつや公式ホームページ https://www.toriyasaimiso.jp/lineup#product01

世の中にはものすごい数の鍋つゆであふれています。その中でも特にキャンプにおススメしたいのが、石川県かほく市の「まつや」が製造している「とり野菜みそ」。基本的には調味済みの味噌を鍋に入れ、水に溶かして使うため、パッケージ自体は小さく済むのがキャンプに嬉しいですね。

この「とり野菜みそ」、お肉に野菜、キノコなど、鍋に入れるような具材ならほとんど合うんじゃないかという万能選手。我が家の場合では鶏肉や豚肉に白菜、キノコが多いです。魚も合うし、ショウガやニンニクを追加すればいろんなアレンジも可能。キムチを入れてキムチ味噌鍋にしても良いんです。

また、ご当地で入手した野菜やお肉をぶち込んで煮るというのもアリ。地元の美味しい食材を食べるにはぴったりですね。

基本的に家で切って、家で洗う

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冬キャンプではなるべく水に触れたくないですよね。せっかく体が温まっても、食事の準備や片付けで水に触れるだけで台無しに…。そんなことにならない様に、あらかじめ自宅で野菜やお肉を切っておくのがオススメです。

特に白菜やニンジンなどは自宅で作業した方が圧倒的に楽ですし、冬のキャンプ場で野菜を水で洗うのは本当に大変。冷凍庫に余裕があれば冷凍しておくのもGOOD。クーラーボックスにビールと入れておけば保冷剤代わりにもなるのでオススメです。

また、1泊なら無理にその日中に片づける必要は無いと思います。基本的に冬キャンプはオートキャンプだと思うので、食べ終えた食器などは大き目の袋に入れて、車内に置いておけば大丈夫です。冷たい水では油汚れも落ちにくいので、自宅に帰ってしっかり洗う方がむしろキレイになりますよ。

ちなみに、残ったつゆを使って、二日目の朝は雑炊にすれば、持って帰る時に鍋つゆがない状態で持って帰る事も可能です。

火にかけ続けるリスク

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さて、先ほどガス火&保温調理がオススメと伝えましたが、基本的にはテント内は火気厳禁。とはいえシングルバーナーやツーバーナー程度であればテント内で使用している方も多いので一応注意喚起をしておくと、「火にかけ続けるリスク」は念頭に置いてください。

石油ストーブや薪ストーブの様に、ガスバーナーにも一酸化炭素中毒の危険性はあります。ご存知の方も多いかと思いますが、一酸化炭素は無臭なので、気が付かないうちに一酸化炭素中毒になり、最悪の場合は死に至る危険性も考えられます。

手間なく最高の鍋タイムを!

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多少のリスクはあるものの、基本的に冬キャンプに鍋料理は最高の組み合わせだと考えています。上で紹介した通り、身体も温まるし、家で準備や片付けも出来る為、理に適っていると言えます。ステーキやBBQもキャンプの醍醐味ではありますが、ぜひ冬キャンプは鍋料理に挑戦してみてください。

キャンプクリエイター/アウトドアライター

『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、子どもはもちろん大人の環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。実体験を通したキャンプの知識や雑学、マニアならではの考察についてお届けしていきます。

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