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プーホルスの700号ボールはいくらになるのか。入札額は2万5000ドルから15万ドルまで上昇中

宇根夏樹ベースボール・ライター
アルバート・プーホルス Sep 23, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月23日、アルバート・プーホルスは、2打席続けてホームランを打ち、その2本目により、史上4人目の700本塁打に到達した。

 700号のホームラン・ボールは、プーホルスの手元にはない。ドジャー・スタジアムでキャッチした観客は、ボールをプーホルスには渡さず、自分が持っていることにした。

 ちなみに、オレンジ・カウンティ・レジスターのビル・プランケットらによると、プーホルスは、700号のボールが戻ってこなかったことについて、「記念品はファンのもの。持っててもらって構わない。返してくれるなら、それは素晴らしいけど。要するに、物にはこだわっていないんだ」と語ったという。

 それから1ヵ月あまり。プーホルスの700号ボールは、早くも売りに出ている。今月26日、ゴールディン・オークションズのサイトに出品された。オンライン・オークションだ。

 この記事を書いている時点で、入札は23件に上る。最初が2万5000ドルで、現在では15万ドルとなっている。

 今から18年前、バリー・ボンズの700号ボールも、オンライン・オークションにかけられた(ボンズが700本塁打目のホームランを打ったのは、2004年9月17日だ)。落札価格は、80万4129ドルだった。その時にサンフランシスコ・クロニクルのルーベン・ルーベンスタインが報じた記事によると、入札の最高額は82万ドルだったが、オークションの主催者が、最後の入札者2人には支払い能力がないとして、入札を無効にしたという。冷やかしと判断されたということだろうか。

 プーホルスの700号ボールがいくらになるのかは、予測がつかない。ただ、現時点のまま、ボンズの700号ボールの5分の1未満の価格で落札されることは、ないような気がする。オークションは11月5日までなので、まだ日数は残っている。

 なお、700本塁打に達した後、プーホルスは、3本のホームランを打った。そして、ワイルドカード・シリーズの2試合を最後に、選手生活を終えた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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