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誤解する人の10倍、あなたを正しく理解してくれる人がいる

横山信弘経営コラムニスト
必ず理解を示す人がいる、と信じる

頑張っているのに周りから誤解される

他人の目がとても気になる人がいます。他人から認められているのか、評価されているのか、蔑まされているのか、馬鹿にされているのか、結局のところ自分は周囲にどう見られているのか、そういうことを知りたい。そのような欲求を強く持つ人がいます。

家族のために、身を粉にして頑張っている。

会社の収益のために、がむしゃらに努力している。

自分の将来のために、自己投資に励んでいる。

誰かのために、自分のために、一途に努力している。にもかかわらず、周りから、

「何をそんなに頑張ってるの?」

「目立ちたいわけ?」

「チャレンジすればいいってものじゃないでしょ」

「給料増えるわけでもないのに意味ないと思う」

……など等と、後ろ指をさされている、自分のことを悪く言う人がいる、と聞いた。良かれと思ってやっているのに、どうしてそんな誤解をされるだろう。誰しも、そのように感じる時があるかもしれません。私自身も昔はありました。

現状を現状のままにしたいという心理欲求「現状維持バイアス」というものがあります。誰かが変化を起こそうとすると、その人の心意気や問題意識ではなく、「変化」そのものに抵抗を覚えてしまうというバイアスです。穏やかな水面に、小さな波紋が広がること自体を嫌がるのです。

変化は、続ければ「変化」ではなくなっていく

良かれと思ってやったことが、かえって小さな波紋を広げてしまうことがあります。そのせいで心に大きなさざ波が立つことがあります。しかし、もしも自分がしたことが正しい、自分が現在努力していることが自分や誰かのためになると信じているのなら、周囲の反応・評価はいったん無視しましょう。

水面に落ちた小さな滴によって、いったん波紋は広がります。しかし、しばらくすればおさまるもの。現状維持バイアスは「変化」そのものにフォーカスされるため、変化させた事柄をそのまま維持させることによって、「変化」が「変化」でなくなっていくのです。反対に、周囲の抵抗によって自分が信じてやったことを曲げてしまうと、再び同じような変化を起こそうとしても、また周囲の抵抗にあいます。

誤解する人の10倍、あなたを正しく理解してくれる人がいます。

良かれと思って実施していること、変化を起こそうとすることは、全員には無理でも、必ず多数の人の理解を得られます。これを「組織の浄化作用」と呼びます。信念を曲げない、というのは何事にも変えられない尊いものですから。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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