民主党バイデン候補の外交(1)
今年11月のアメリカ大統領選挙に出馬する候補者の姿が、鮮明になり始めた。共和党は、もちろん現職のドナルド・トランプ大統領である。そして民主党の候補者選びが実質的に決まった。民主党では各州に人口に応じて割り当てられた代議員の支持を巡っての予備選挙が今年1月からスタートしている。多数の立候補者の中で本命視されていたのが、ジョー・バイデン前副大統領だった。1月と2月の予備選挙で連敗しバーニー・サンダース上院議員のリードを許した。しかし3月の予備選挙で連勝し、各州に割り当てられた代議員の獲得数でサンダース上院議員に大きな差をつけた。この段階で大勢が決した観が漂い始めた。そして4月上旬にサンダース議員が予備選挙からの離脱を表明した。民主党大会は8月に予定されており、ここで正式に民主党の大統領候補が指名される。しかしライバルのサンダースが離脱した段階でバイデンの実質上の指名が決まった。
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