【天理市】低山登山と言えども侮るなかれ!ゴールの「龍王山」の頂上からみる風景は格別のご褒美だった!
頂山に戦国武将の山城があった龍王山!
龍王山は標高586mの青垣山系で最も高い山です。山上には大和を代表する城郭、龍王山城跡が残ります。中世の豪族、十市遠忠が築いた山城で南城・北城に別れていますが、別城一郭の山城です。
龍王山登山の3つのルート
絶景と言われる頂上からの景色を眺めるべく、龍王山に登ってきました。龍王山へは頂上までなだらかで最も楽な天理ダムルート、龍王山古墳群を通る崇神ルート、尾根筋を通る長岳寺ルートの3つのルートがあります。今回、崇神ルートを登り、長岳寺ルートで下ってきました。
駐車場
天理トレイルセンター・崇神天皇陵からほど近い、山の辺の道(柳本)市営駐車場(無料)に車を停めスタートしました。土曜日の9時の時点ではまだ駐車できました。龍王山から戻ってくると駐車場は満車になっていたので、その時は国道169号線沿いのファミリーマート西側の黒塚古墳展示場駐車場(無料)を覗いてみてください。
崇神ルートを出発します!
崇神天皇陵(行燈山古墳)
大和朝廷の創始者とされる、第10代天皇崇神天皇の陵墓と指定され宮内庁が管轄。天皇陵として管理されているので古墳の中に入ることはできませんが、周囲から見る立派な古墳の風景は美しく際立っています。
右手の崇神天皇陵の美しい古墳形に魅了されながら進みます。
ここからは竹林が広がる緩やかな道。キジやうぐいす、カエルの鳴き声を聞きながらのハイキングで清々しい気分になります。
自然が織りなす色彩美。新緑と光のコントラストが目の保養になります。
川のせせらぎがBGM。心地良い風に吹かれながら五感で自然を楽しみました。
機嫌よく進めたのは束の間。低山と言えど久々に登山をする私には、過酷な山道が待っていたのでありました。
ここからはどんどん石で足元が悪くなると同時に、辺りは暗く不気味で鬱蒼とした坂道。三日ほどお天気が続いた日を選びましたが、登山道はジメジメとぬかるんでコンディションが悪く歩きにくかったです。
気力も失せ、ひとり登山の私には鳥の鳴き声が唯一の励まし。
山頂近くの案内図。バツ印されている所は倒木があり通行止めとなっていました。この標識の近くに汲み取り式のトイレがあり、下山するまでここ1カ所のみでした。
山頂近くの「藤井・田龍王社」
龍王山の名前はここから付けられました。古来より水の神様と信仰される龍を、山中に湧き出る水源に祀り崇めました。雨が少ない時はここで雨乞い神事が行われていたそうです。
龍王山頂上に到着!
絶景かなー!大和平野を見渡す素晴らしい景色!この日はお天気が良く、快晴の空のもと美しい景色が見ることができ、頂上まで登ってきた甲斐がありました。
頂上の南城跡は広場になっていて、ベンチに座って頬張ったおにぎりは格段に美味しかったです。
せっかくここまで来たので北城跡にも行ってみようと思いましたが、森の中は暗くて倒木も多かったので断念しました。
帰りは長岳寺ルートで下山
鬱蒼とした木々の間を縫う崇神ルートと違い、長岳寺ルートは広葉樹が多くて明るく、足元の落葉した葉がクッションのようで歩きやすかったです。こちらも途中に岩盤が露出したきつい坂道もありますが、明るくぬかるみもさほどなかったので、私はこちらのルートの方が歩きやすかったです。
ゴールの長岳寺に到着!
長岳寺の近くにあるトレイルセンターで無料の麦茶をいただきました。
無人販売所がありました
駐車場に戻る途中に無人販売所があり、ちょうどいちごを補充しに来られました。洗ってあるので購入してその場でパクリ。ほどよい酸味と甘さが口の中に広がり、疲れた身体にビタミンCが染み渡っていくようでした。絹さやえんどうも購入し、家で卵とじにしていただきました。
いちごを補充しに来られた地元の方はしょっちゅう龍王山に登っているそうで、尾根ルート(長岳寺ルート)が登りやすいよ!と話されていました。
低山でも登りごたえのある龍王山
今回の龍王山登山の登りは崇神ルートで約1時間半、下りは長岳寺ルートで約1時間かかりました。
久々の登山ということあり必死の私は、途中の龍王山古墳群や長岳寺奥の院の不動石仏などの見どころをすっかり見逃してしまいました。(探す気力も残っていなかった、、、)次回はしっかり下調べをして、リベンジしたいと思います!
龍王山(歴史と健康の道)
長岳寺ルート・崇神ルート
アクセス:天理駅より奈良交通バスで15分の「上長岡バス停」から長岳寺・崇神天皇陵→龍王山
天理ダムルート
アクセス:天理駅より奈良交通バスで20分の「天理ダム」→龍王山
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