YouTuberは毎月いくら稼いでいるのかを知る一番カンタンな方法『ソーシャルブレード』
KNNポール神田です。
このところ、YouTuberについての解説する機会が増えてきた…。しかし、なぜか?チャンネル登録者数あたり何人でいくらぐらい、稼げるのか?という単略的な質問が、何度も繰り返されるので、一度、きちんと説明しておきたくなった。
□YouTuberで食べていくには,最低1万人以上の登録ユーザーが必要だ!しかし、本当に重要なのは…
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20190621-00131020/
■YouTuberの収益は、『チャンネル登録者』ではなく『再生回数×広告単価×広告視聴回数』
YouTube収益の法則性は…単純に考えるとABCの3つで決まる。
YouTubeの収益 = A再生回数 × B広告単価 × C広告視聴回数
□A 再生回数(チャンネル登録数 ×投稿本数×レコメンド(次の動画)× 検索流入 × SNS流入など)
□B 広告単価(動画ジャンル×広告単価×動画評価など)0.05円〜0.1円
□C 広告視聴回数(継続視聴時間 × 広告本数)※10分以上の動画での複数広告なども
あくまでも、『チャンネル登録者数』はAの再生回数に影響を与えるけれども、再生回数の一要因に過ぎないので『チャンネル登録者数』だけで収益を推測するのはとても難しい。むしろ、再生回数に、投稿本数、更新頻度、動画評価などのパラメータなどが大きく収益に影響してくる。そんなパラメータを含めて調査ししている便利なツールがあるのでそちらを調べたほうが早い。
■世界のYouTuber収益をカンタンに知ることができる『SocialBlade』
日本のYouTuberの動向を知ることができる『YuTura(ユーチュラ)』などは、『再生回数』や『登録者ランキング』を知ることができて重宝している。
ただ、個々のYouTuberの収益まで知ることはできなかった。
しかし、『SocialBlade』は、より詳細な情報を知ることができる。しかも世界のどのチャンネルであってもだ。
にアクセスし、収益を知りたいYouTuberの『チャンネルID』を打ち込むだけだ。それだけでYouTuber年収のおよそのレンジ幅などを推定することができる。
僭越ながら、筆者のチャンネル登録者数 1,430人のYouTubeチャンネルのURLを元に解説してみたい。
YouTubeチャンネルの『チャンネルID』をコピー&ペーストする。
https://www.youtube.com/channel/UCNIly45P_YFe0VFz5fupnkg
となっている。そこで、
https://www.youtube.com/channel/以降の『チャンネルID』の『UCNIly45P_YFe0VFz5fupnkg』のパラメータをコピーし、https://socialblade.com/youtube/channel/以降に『UCNIly45P_YFe0VFz5fupnkg』をペーストすると…。※右上にあるYouTube検索窓にペーストしても良い。
https://socialblade.com/youtube/channel/UCNIly45P_YFe0VFz5fupnkgが表示され、SocialBladeの調べたいYouTuberのページとなる。
登録動画本数: 1,183本
登録者数: 1,430人
総再生回数: 282万回
国別: JP(日本)
ジャンル: NEWS
登録日: 2005年8月17日
SB(SocialBlade)グレード: C+ランク
SB(SocialBlade)ランク: 106万位
登録者ランク: 349万位
ビデオ再生ランク: 98.7万位
国別ランク: 4.8万位
カテゴリーランク: 6.3万位
月間チャンネル増加数: 40人 伸び率300%
月間収益予測: 9USドル〜 136USドル
月間再生動画数: 3万4,000回 伸び率144%
年間収益予測: 102USドル〜1,600USドル
…ということが赤裸々にわかる。収益部分にはかなり幅があるが、この収益の差はビデオのジャンルや内容から広告ターゲットが自動設定され、『広告単価(0.05円〜0.1円と言われている)』の違いによって変化している。上限の50%くらいを概算収益の目安にするといい。
さらに、下部に降りてみると、デイリーでの収益構造がわかる。
https://socialblade.com/youtube/channel/UCNIly45P_YFe0VFz5fupnkg
筆者のYouTubeの場合、チャンネル登録者は決して多くないが、アップロードしている本数(1,183本)が多いこと(チャンネル開設14年目)が、デイリーの再生回数を増やしているようだ。
YouTubeの最大の特徴はフロー資産ではなくストック資産として、毎日コツコツと再生され、小さな金額でも積み上がっていくところに魅力がある。この表を見るとヤル気が出てくる人も多いだろう。
しかし、登録者数1,000人、年間再生時間数が年間4000時間を達成しないとYouTubeの広告収益が得られなくなった。登録者数1,000人は単純に1日3人×365日必要で、4000時間(24万分)は3分動画であれば年間8万回、月に6,666回×12ヶ月必要だ。1本の動画で6,666回は難しいが、10本の3分動画があれば666回。100本の動画があれば66回となる。6分の動画ならばその半分となる。だから、YouTuberを職業としないまでも、副収入源と考えた場合、最低1年間は、コツコツと毎回動画を更新しつづける為のコンテンツと環境と動画スキルが必要となる。しかし、継続できなくとも、自分のチャンネルは必ず一つは持っておくべきだと思う。スマートフォンで撮影した映像をこれほどカンタンに共有できるプラットフォームはないのだ。そのうち継続できる手法が見つかってからでも十分だと思う。
これで、socialblade.comの見方は理解できたと思う。それでは実際にトップレベルのYouTuberの年収や月収、いや日収を調べてみよう。
■人気YouTuberの収益を見てみよう!
socialblade.comでの世界ランクで251位で日本最高峰は、
『Fischer's-フィッシャーズ(589万人登録)』だった。
https://www.youtube.com/user/MASAIandHamzael
https://socialblade.com/youtube/user/masaiandhamzael
日本のトップYouTuberは、Fischer's-フィッシャーズは、世界で251位
一ヶ月で4万人登録者が増え、一ヶ月に1.7億再生される。
月収はおよそ3,400万円 34万ドル(最高値の50%) 、
年収は4億円 400万ドル(8Mドルの50%)
1日の平均収入は、110万円 1.1万ドル(2.3万ドルの50%)
あくまでも、SocialBladeの概算だが、トップYouTuberの収益がまだ伸びているところに可能性はまだ見える。
ちなみに、2023年に現在の動画広告は2倍の5,000億円になると予測されている(2019年は2592億円)。
トップユーチューバーや上位のYouTuberは無理でも、定年退職後に年金+時給のアルバイトで再就職するよりも、今までのビジネス経験を動画で伝えるスキルを磨いて、YouTuberの肩書をシニア層ほど持っておくのはありだと思う。今から、2〜5年くらいの目標ではじめてみるのはありだろう。たとえ、数百円でも数千円でもストック資産で稼げる手法があるならば、時間をもてあますシニアであればあるほど、トライする価値があるかと思う。
50代からスタートしたYouTuberの成功事例がここにある。たったの8ヶ月で現在7,430人登録である…。
ヤフーニュースの戸田覚さんだ。
□雑誌壊滅。50代でYouTubeを始めてわかったこと
https://news.yahoo.co.jp/byline/todasatoru/20190703-00132658/
□55歳でYouTubeを始めたら人生が少し楽しくなった
https://news.yahoo.co.jp/byline/todasatoru/20191026-00148420/
戸田覚さんのYouTube
https://www.youtube.com/channel/UC-IdN5EFZvzzZGqgul8eXKQ
収入もぜひ、SocialBladeの概算で調べていただきたい。2020年は、新卒初任給が見えそうだ。
https://socialblade.com/youtube/channel/UC-IdN5EFZvzzZGqgul8eXKQ
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□メンタリストDaiGoの年収が18億円になる令和時代…TVに出ないタレントが稼ぎ出す時代へ
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20191010-00146170/
□YouTuberで食べていくには,最低1万人以上の登録ユーザーが必要だ!しかし、本当に重要なのは…
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20190621-00131020/