Androidユーザーがアップルの『AirTag』を発見するカンタンな方法TrackerDetect
AppleのAndroid向けアプリ『Tracker Detect』
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.apple.trackerdetect&hl=ja&gl=US
KNNポール神田です
iPhoneやAppleユーザーにとっては『探す』というアプリは、大変便利なApple製のアプリである。
中でも、Appleの『AirTag』というデバイスは、税込み3,800円という安価でもありながら、
『AirTag』は常に付近を通るiPhoneユーザーのBluetoothの電波を勝手に拝借した『「探す」ネットワーク』が、Appleのクラウドサービスの『iCloud』に電波を送ってAirTagとペアリングしたオーナーに位置情報を教えてくれるしくみだ。バッテリーも1年以上持つのだ。
Appleの説明だとかなり格調が高いコピーとなる…。
さすがだ!
https://https://www.apple.com/jp/airtag/www.apple.com/jp/airtag/
なんといっても、日本はiPhoneユーザーが6割もいるので、人がいそうなところに『AirTag』があれば、筆者の体験では、30分もすれば、確実に50メートル半径くらいで場所を特定できる。10メートル半径というケースもある。
少し乱暴な解説をすると、スマートフォンは常にWi-Fi電波を模索したり、Bluetooth端末を探す電波を四六時中発しているシロモノだったりする。そう、それは通信キャリアの電波を受信するのと同様のことだ。
Appleの『AirTag』は、そのBluetoothの電波を利用して、Apple独自のセキュリテイの上、位置情報をスマートフォンと『ペアリング』しているオーナーに知らせてくれる仕組みだ。
しかし、その『AirTAG』を悪用する事例もでてきて報告されている。米ニューヨークのストーカー被害の事例から、カナダの自動車泥棒など、多岐にわたる。米国ペンシルバニア州では、『リモートストーカー行為を禁ずる法案』が提出された。
もちろん、便利なテクノロジーとそれを悪用するクラッカーの数は相関関係に常にある。
Appleの『AirTag』はかなり便利ではあるが、想定外の使い方で自分の手を汚さずに相手の居場所を追求できる道具にもなりえるからだ。
もちろん、Appleユーザーは、自分で使ってみることができるが、Androidユーザーはそういうカンタンなワケにはいかない。
■AppleのAndroid向けアプリ『Tracker Detect』
AirTagが仕込まれていないかを捜査できるアプリApple製『Tracker Detect』がGooglePlayからダウンロードできる。
『Tracker Detect』とかわかりくい名前ではなく、もっと、Apple AirTagとかAppleのツールとわかりやすい名前とかアイコンはなかったのか?
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.apple.trackerdetect&hl=ja&gl=US
さっそく奥さんのAndroidにインストールしてみてさがしてみることに…。AirTagを仕込んでいるクルマに行き、Scanボタンを押すと…。
『Tracker Detect』が、Scanningしている…。
お!発見したようだ!
『未確認のAirTag:InknownAirTag 』
『初めて発見:First seen just now』
『1台のトラッカーを発見 1item Trackers Found』
この『Tracker(AirTag)』に対してどうするかの指示がある。
Soundを鳴らして場所を特定するか…?
そして、発見したらどうしたらよいのか?
これだけで警察に盗聴器のようなモノがしかけられているといって取り扱ってくれるものなのか?
被害届けは、出せても、解決につながりそうではないです。
■Appleから『パーソナルセーフティーユーザーガイド(英語版)』がリリース
しかし、これは56ページもある…。しかも英語だ…。
3ページくらいでおさまらないのか?
JPの日本語サイトに掲載されているので、まもなく、日本語版の翻訳がなされることだろう。
英語版のダウンロードサイト
https://help.apple.com/pdf/personal-safety/en_US/personal-safety-user-guide.pdf
■一番カンタンなストーカーの『AirTag』を無効にする方法!それは…『バッテリーを取り外す』
実際にストーカー被害にあっている人は、悠長にガイドの翻訳をまつわけにもいかない。
いますぐ『AirTag』に対処したいはずだ。
一番カンタンな方法は、
それは、『AirTag』のバッテリーを取り外してしまうことだ。
しかし、焦らずに、どこでバッテリーをはずかだけは検討していただきたい。それは…。
■AirTagは最後にあった場所をストーカーにも教えてしまうから
そう、バッテリーをはずした瞬間にそこにAirTagが存在したことを近くのiPhoneユーザーのネットワークを使って、ストーカーにも教えてしまうこととなる。
最後に電波が途切れたところを『AirTag』はストーカーに教えてしまうので、必ず、自分のいる空間や、場所、所在地ではないところで、バッテリーを取り外す必要がある。外した場所が特定されないように気をつけておきたい。
Appleに限らず、トラッカーは便利なものだが、知らずにつけられてしまった場合と、それを気づかなかった場合はあまりにも無防備な存在となってしまう。
自分所有や家族所有のトラッカー以外が、自分のまわりにずっと居ることは非日常なことであり、異例の事態である。
しかし、第三者に『AirTag』を盗聴器と同じように、設置されても『住居侵入罪』『器物損壊罪』などでないと立件できないケースが多いので、今後はこのようなデジタルツールによるプライバシー侵害の加害者を法律面でのセキュリティ整備する必要がありそうだ。