【大阪市・難波】夏にぴったり!関西讃岐うどんの立役者が作る“大阪つけ麺”「き田たけうどん」
どうも日高ケータです。
2023年もあっという間に半分が過ぎようとしていますね。何か新しいことに挑戦したいなぁなんて考えていると、足が勝手にこちらのお店に向かっていました。
「き田たけうどん」です。
大阪メトロなんば駅(出入口3)、近鉄大阪難波駅から各徒歩約6分、南海なんば駅(南海中央口)からは徒歩約3分で到着できます。
厚さ約4ミリの太麺を使い、キムチとラー油、豚肉などをのせた「キムラ君」などを考案し、2016年にはビブグルマンも獲得した「釜たけうどん」が前身。
2017年に惜しまれながら閉店しましたが、2018年にオープンしたのがこの「き田たけうどん」。
「新しいことにチャレンジしよう」と、切り置きできず扱いが難しいとされる細麺を採用していることで有名です。
「き田たけうどん」というと冷たいうどんのイメージがありますが、炙り肉うどんやきざまんなど、温かいうどんも充実しています。
待っている間にメニューをチェックしましたが、外国人観光客の方々がたくさん並んでおられて、コロナ前の日常が戻ってきているなと実感。
行列していましたが、20分ほどで無事入店!
木目調であたたかみのある店内は、元ガレージを店主の木田さん自身が改装し、テーブルやカウンターを取り付けたそうです。
15時までの営業ですが、うどん店と日本酒の掛け合わせで成功したいと、日本酒も40種ほど用意されています。素晴らしい。
テーブルの上にはお冷と七味のみという潔さ。
余計なものはいらないのです。
ちなみに木田さんがなぜ細うどんに挑戦したかですが、「細い讃岐うどん」については有名店がほとんどなかったからだそう。
しかし、乗り越えなければならないハードルもたくさんあり、通常の太さのうどんのように切って置いておけない、その場で切るのも面倒ということ。なので、作り手を選ばずにその都度製麺ができるよう特注の機械を導入し、ゆで時間や仕込み時間が大幅に短縮されたと言います。
木田さんは生地の加工方法も工夫し、延ばして切る時間を短縮。今ではオーダーから提供までに5~6分もあればOKで、従来の太さだと12~13分かかっていたというから驚きの早さ!
木田さんの労働時間も大幅に短縮されたそうで、働き方改革ってやつですね。
なんてことを考えていたらメニューが到着!
「大阪つけ麺」から、ちくわひやし1,040円!
大阪つけ麺とは、冷たいだしに浸かっているうどんを、濃い目のつけ汁にちょいとつけながら食べるという、冷かけうどん、ざるうどん、つけ麺の食べ方を合体させたような、なんともユニークなメニューなのです。
細麺の性質上、時間がたつと麺がくっついてしまうため提供していなかった「ざるうどん」に代わって、2020年に販売をスタートさせたメニュー。
うどんが沈んでいるだしは、うっすらと色が付き見るからに上品!
昆布、ウルメ、サバ、メジカ、鰹などの雑節の旨味がじんわりと広がる、見た目通り上品な味わい。
この段階ですでに完成されています。
細いうどんは加水率の低いうどんが多いですが、こちらは加水率が高い生麺で、もちもちした食感が残されています。
朝練りの生地のみを使用し、“切りたて、茹でたて”を実践するのは全て小麦の香りを生かすため。
冷やかけの完成度が高すぎてそのまま完食してしまいかねないですが、つけ汁にもしっかりと漬けて楽しみましょう。
麺をつまみだしてつけ汁に入れてから啜ると、今度は濃いめの、少しだけ甘味のついた味わいが追加されます。
冷やかけのダシがつけ汁に入ることで塩分濃度はそのままに、味だけが変化していく。むしろ味わいの変化が楽しいんです。
ネギと生姜を入れて味変も!
ちなみに麺を長く切っているのですが、これは啜る楽しみが長くなるため。ハサミが用意されているので、適度にカットしても大丈夫です。
大きなちくわの天ぷらも名物。
サックサクの衣でムチッとしたちくわが包まれていて、噛むほどに幸せが訪れます。
たまかやくご飯340円も追加オーダー!
大阪名物の鶏かやくご飯に、半熟のたまご天が載っているオリジナルメニュー。素材を引き立てるための薄めのだしで炊き上げていて、根菜の風味が生きています。
そのバランスもよく、たまご天をパックリ割って、黄身と絡めて食べるのがオススメ!
裏技なのですが、残ったつけつゆは冷やかけダシに入れて飲み干すのが私の定番。
ラーメンのつけ麺よろしく、スープ割のようになり、だしを最後の一滴まで余すことなく楽しめます!
だしに浸した麺を、濃いつけ汁で食す「大阪つけ麺」は超個性的。
今後も豊かな創意で、うどん界に新風を吹き込んでいってほしいです。
ごちそうさまでした!
き田たけうどん
住所/大阪市浪速区難波中2-4-17
電話/06-7509-4392
営業時間/11:00〜15:00※売り切れ次第終了
定休日/月曜
席数/20席
交通/大阪メトロなんば駅(出入口3)、近鉄大阪難波駅より各徒歩約6分、南海なんば駅(南海中央口)より徒歩約3分