コンピュータグラフィックスの国際会議SIGGRAPH Asia 2024の見どころ #専門家のまとめ
いよいよ来週、12月3日(火)から4日間にわたり開催される、コンピュータグラフィックス(CG)とインタラクティブ技術の国際会議SIGGRAPH Asia 2024。技術論文、ポスター発表、企業展示、リアルタイムライブ、アニメーションフェスティバル……と、様々な形態の発表があり、1万人の参加者が見込まれている。初めて参加する人も多いが、どこを見て良いか迷うのではないだろうか。本記事では、ローカルコミッティ(現地委員)を担当する筆者が、4日間の見どころを紹介する。
ココがポイント
テクニカルペーパーセッション
リアルタイムライブ
エキスパートの補足・見解
まずは何と言っても最先端の技術論文の発表である「テクニカルペーパー」。初日の午前中には「Technical Papers Fast Forward」と呼ばれる全論文のショートプレゼンがあり、これは欠かせない。また英語が苦手な人は、毎日夕方に4日間開催されるBirds of Feather (BOF)『テクニカルペーパーを知る』がお勧め。その分野の専門家が日本語で解説してくれるというイベントである。
新たな人と出会いたい・交流したいという人には、全国から集まる先生や学生、プロダクションの皆さまの交流の場を提供している「プロダクションミートアップ」がお勧め。貴重講演のイッセイミヤケの宮前 義之氏、ソニーグループ CTOの北野 宏明氏、アカデミー賞ノミネートプロデューサーのジンコ・ゴトウ氏のトークも忘れずに。インタラクティブ技術を体験できるEmerging Technologies(E-tech)もぜひ回ってみよう。コンピュータアニメーションフェスティバルのエレクトリックシアターを見て、4日目の最後を締めくくるのは「Real-Time Live!」。 その名の通りリアルタイムのデモンストレーションが求められるので技術的な難易度は高いが、成功したときのインパクトは絶大。ぜひ現地でその迫力を体感してほしい。