Yahoo!ニュース

散らかったっていいじゃない!「すぐに片づく家」をめざした方が良い理由

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「片づけなくちゃいけない」「いつも散らかっているからどうにかしなくちゃいけない」という声をよく聞きます。

確かに部屋がキレイだと気持ちがよいです。しかし「片づけなくちゃ」という思いが強いと逆に片づけに追われることになるのです。

「拾って、しまう」の繰り返しはキツイ

「片づけなくちゃ」という思いが強いと、床やその辺に落ちているモノをとりあえずしまおうと考えるでしょう。拾ってしまうの繰り返しです。子どもがいたら「片づけなさい」を繰り返し言うでしょう。

確かにそれで床にはモノがなくなりキレイになりますが、散らかること自体を問題にしているとずっと拾ってしまうの繰り返しです。

家の中で人が動けばモノも動くのは当たり前、散らかることもあります。

だったら散らかることはあるけれど、その代わりに「すぐ片づく家」をめざしてみてはいかがでしょうか。

そう思えるようになると「すぐ片づく家」にするためにはどうすればいいかに目が向くようになります。

すぐ片づく家にするにはどうしたらいいだろう?

例えば、すぐ片づく家の条件は、

①家の中は使うモノが中心である
②モノの指定席が決まっている

です。

そこで自分の家はすぐ片づくかどうかを考えると

●あれ? この収納場所で本当にいいの?
●家族が元に戻してくれないけどなんでだろう?
●なんだか戻すのが大変だぞ…
●フタを開けて戻すってめんどうじゃない?
●この場所じゃ子どもが元に戻しにくいかも?
●戻そうと思っても、パンパンで入らない…
●そもそもモノが多くないだろうか?
●なんでコレがまだあるのだろう
●コレを使ったのはいつかな?
●使ってないモノだらけじゃないか!

このように今の収納場所や収納方法でいいのか、もっといい方法はないのか、そもそもモノが多いのではないのかに目が向くようになります。

家の中に使いもしないモノがあふれていると、そもそも収納スペースが足りず、家族が元に戻しやすい収納ができるわけがありません。すぐ片づくシステムを作ることができないのです。

散らかること自体を問題視しすぎないで

SNSなどでキレイに片づいている家をみるたびに、なんで自分の家はいつも散らかっているのだろう、がんばって片づけなくちゃ!と思うことがあると思います。

だけどがんばることが「キレイにすること」だと、拾ってしまうの繰り返しでイライラすることが増えるでしょう。

生活をしていたらモノは動くもの、特に家族が多かったり小さい子どもがいればなおさらです。

散らかることはあくまでもただの現状で、本当の問題は散らかることではなく、すぐ片づかないことです。

だから、散らかってもいいからどうしたらすぐに片づく家になるか、を考えてみてはいかがでしょうか。そうするとまずするべきことが見えてくるでしょう。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

藤原友子の最近の記事