レトロな洋館の窓越しに広がる福岡の美しい眺望〈お洒落な空間で17種の具材の贅沢なちゃんぽんを堪能〉

ラーメンアンテナ｜福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

10/1(火) 13:33

福岡県福岡市南区の平和。閑静な住宅街で、鴻巣山の丘陵地の一角にある、レトロなレンガ造りの洋館の壁一面を蔦が覆う〈長崎阿蘭陀珈琲館〉。創業は1980年（昭和55年）なので今年44年目の老舗店。店名に「阿蘭陀珈琲館（オランダコーヒー館）」と付くことから、喫茶・洋食・カフェメニューが中心ながら、中でも長崎ご出身のご主人らしく、こだわりの魚貝や野菜の旨みがたっぷりな「ちゃんぽん」や「皿うどん」が評判の人気メニューになっている。

地元に愛されるレトロなカフェレストラン

高台に位置し窓際の席からの眺望も楽しめるため、街の喧騒からも離れリラックスできる上質なひと時。そんな落ち着いた場所だからこそ老若男女の幅広い年齢層に好まれている。クラシック音楽が流れる中、店内奥の窓際の席は、全面が大きなガラス張りでとても明るい空間。窓からは鴻巣山や平尾霊園などが見渡せるすばらしい眺望が広がる。

創業から44年間守り続けられた自慢の味

この日、訪れたのは休日のお昼時。専用の駐車場はいつも満車ながら運よく1台分の空きがありそこに駐車。但し、店内に入ってみるとやはり満席で、スタッフの方に名前と人数を伝えた上で車の中で待機することになった。

待つこと15分ほどして店内へ案内され、広々とした景色が眺められる窓際の席はもちろん満席のため手前のテーブル席に着席させていただいた。

メニュー表を開き、あれこれ思案しつつも初志貫徹、最上段左上の「ちゃんぽん：大」を選択。お店の雰囲気からも洋食メニューが中心であるのは間違いない。だけど、そんな中でも人気No.1のメニューは〈長崎阿蘭陀珈琲館〉自慢の「ちゃんぽん」になる。

待つことしばし。かなり大きめの白磁の有田焼の器で配膳された一杯は、見た目の大きさとボリューム感に圧倒される。スープは、鶏・豚・野菜・和出汁などを長時間炊き上げ丁寧に抽出しブレンドした味わい。帆立やエビといた魚貝類をはじめ豚肉や野菜など17種類の具材をふんだんに使った贅沢な逸品。

スープはあっさりとしながらも具材からの旨みもあふれる美味しさがある。最初はあまりのボリュームに絶望感さえ漂ったものの夢中で食べ進めるうちにあっという間に完食。この日連れが「小」サイズを注文していたので量を確認したところ、こちらが普通サイズのボリュームといった感じだった。

駐車場は店舗前の両サイドに 8台分、店舗横に9台分と17分を完備しているものの、お昼時のピークタイムはいつも満車になっているイメージ。お店の目の前には、西鉄バスの「平和1丁目」バス停もあるのでとても便利。また、駐輪場もありご近所の方の利用も盛んな知る人ぞ知る老舗の有名店。最寄りの駅は、西鉄天神大牟田線の「平尾駅」と「高宮駅」あたりになるものの徒歩だと30分前後かかるのと坂道ばかりなので、車かバスを利用するのがおすすめ。