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決勝進出はチーム藤井「最年少+1」か? チーム菅井「一刀流」か? 注目のABEMAトーナメント準決勝

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月11日17時よりABEMAトーナメント準決勝、チーム藤井-チーム菅井戦がおこなわれます。

 4月に放映が始まり、長きにわたっておこなわれてきた本棋戦も、いよいよ大詰めを迎えた感があります。

 藤井聡太二冠率いるチーム藤井「最年少+1」はその名の通りの若いチームです。

 現棋界において最年少は伊藤匠四段(18歳)。次いで藤井二冠(19歳)。そこに「+1」で叡王獲得経験もある高見泰地七段(28歳)が加わっています。

 チーム藤井は予選Aリーグから、下馬評通りの強さを発揮してきました。

 チームリーダーの藤井二冠はここまで4勝1敗。絶対的エースが奥に控えている印象があります。

 菅井竜也八段(28歳)率いるチーム「一刀流」は郷田真隆九段(50歳)の異名にちなんでいます。

 深浦康市九段(49歳)も含め、全員がタイトル経験者という手厚い実績を誇るチームです。

 リーダーの菅井八段はプレーオフまで含めると、ここまで9勝1敗。圧倒的な成績でチームを引っ張ってきました。

 深浦九段は本棋戦ではまだ結果が出ていません。しかし公式戦では藤井二冠にも勝ち越している実力者。深浦九段まで勝ち始めれば、決勝進出が見えてきそうです。

 勝ったチームは決勝でチーム木村「エンジェル」と対戦します。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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