悩めるゴルファーを救う、失敗しない短尺ドライバーの作り方!
こんにちは、Lukeです。
前回の 短尺ドライバーはゴルファーのお助けクラブ! の反響が大きかったので、今回は短尺ドライバーの作り方を説明したいと思います。
タイミングよく、先日国内女子ツアーで優勝した神谷そら選手も、最近44.75インチの短尺ドライバーに変更した途端、早速結果に表れたそうです。
実は多くのプロも愛用している短尺ドライバー、皆さんもチャレンジしてみませんか?
『短尺ドライバー』の作り方講座 初級者編
まずは短尺ドライバーに初めてトライする人に向けて説明しましょう。
短尺ドライバーはその名の通り、シャフトが短いドライバーなのですが、ただ短くすればよいわけではありません。
打ちやすい短尺ドライバーを作るためには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
そこで失敗しないためには、基本的な考え方として、まずは次の5点を理解しておきましょう。
❶現在使っているシャフトをそのまま短くする場合は、0.5インチまでにする
たとえば現在50g台の純正シャフトで、45.5インチの長さだったら、バット側(手元側)を0.5インチカットして、45インチにします。
それ以上短くすると、シャフトが硬く感じたり、ヘッドバランスが軽く感じて、せっかく短くしたのに、あまり打ちやすく感じないかもしれません。
目安としてのヘッドバランスはD0~C7で、その範囲に収まるようにシャフトカットをしたほうがよいと思います。
❷重くて柔らかめのシャフトならば、1インチカットしても大丈夫
たとえばシャフト重量が70g近くあり、柔らかめの特性であれば、たとえ1インチバット側をカットしても、それほど硬くは感じないし、ヘッドバランスがC7くらいになったとしても、それほど問題点は感じずに、振りやすいドライバーになるでしょう。
重量が重いシャフトは、かなり短くなっても、その重さを利用してスイングすることができるので、短尺化には向いています。
そしてシャフトが短ければ、多少クラブ重量が重くても、意外なほどに重く感じないので、そんな特性のシャフトを探すことも成功の秘訣なのです。
❸ロフト角は10度以上が望ましい
短尺になればなるほどに、弾道は低くなりやすいので、短尺化に取り組む時は、ロフト角10度以上のドライバーがよいと思います。
その点を考えると、スリーブ仕様のロフト角調整機能付きドライバーが適していることになります。
❹シャフトが短いので、小型ヘッドのドライバーでも大丈夫
シャフトが短いと、ドライバーヘッドとの距離が近くなるので、460ccのヘッドは大きすぎて違和感を覚えるかもしれません。
そのように自分との距離によって見え方の感覚は変わります。
そんな点を考慮して、400cc前後の小型ヘッドにチャレンジしてみるのも面白い作戦です。
シャフトが短い分でミート率が上がるので、大型ヘッドの寛容性はあまり必要ありません。
逆にヘッドが小さいと空気抵抗が少なくなり、とても振り抜きが気持ちよく、ヘッドスピードも自然に上がるので、その点は大きな武器になります。
❺ヘッドバランスが軽くなったら、『鉛調整法』でカバーする
「シャフトをカットしてみたけど、予想よりもヘッドが軽く感じる…」という状況になっても大丈夫です。
『鉛調整法』の記事や、鉛の貼り方 を参考にしてもらえば、自分なりに調整することができます。
以上、短尺ドライバーを初めて試す人向けに、重要なポイントを5点説明しました。
これらの点を理解しながら、どのように作るべきなのかをイメージしてみましょう。
初めてで心配ならば、あくまでも実験用と割り切って、かなり安価な中古ドライバーを選んで短尺化することをお勧めします。
たとえば上の写真は、ナイキ ヴェイパースピード TW というドラバーですが、標準仕様の45インチを44インチまでバット側をカットしてあります。
ロフト角は10.5度ですが、44インチなので弾道は低めになります。
このシャフトはミツビシ ディアマナ S73でシャフト重量が69gもあり、クラブ重量327gというハードモデルです。
ところがこのシャフト、カスタム販売されているディアマナ S73よりも少し柔らかいので、1インチカットしてもあまり硬く感じづ、「420ccの小型ヘッド」と、「適度な重量感」、「44インチの短さ」という組み合わせによって、とても打ちやすい短尺ドライバーに仕上がりました。
このような短尺ドライバー製作例を、短尺ドライバー で紹介しているので、そちらもご覧ください。
次回は短尺ドライバーの中級編として、2週間後くらいにお届けする予定です。
ゴルフをもっと簡単にするアイディアを、 シンプルゴルフ ラボ で紹介しています。