夏のゴルフ対策、これで夏ラフは怖くない!『ラフ専用クラブ』を用意すれば、どこからでもグリーンオン!!
こんにちは、Lukeです。
気温の上昇とともに、ゴルフコースのラフの芝が急激に元気になってきましたね。
いわゆる「夏ラフ」と呼ばれる、深くて粘り強い芝は多くのゴルファーを悩ませてくれますが、実はとても簡単に脱出できる特別なクラブがあったのです。
今回は、そのクラブと打ち方について説明します。
『ラフ専用クラブ』を用意しましょう!
皆さんは夏の深いラフにボールがつかまってしまった場合、どんなクラブで打っていますか?
たとえば上の写真のような状態で、男子プロがアドバイスする場合は、「なるべく芝の抵抗を避けるように、ショートアイアンで上からヘッドを入れましょう」となるでしょう。
しかし、アマチュアゴルファーがこのような深いラフから打つ場合は、たとえショートアイアンでも簡単ではありませんね。
狙い通りの飛距離は出せずに、ほとんどの場合がヘッドがラフに引っかかって、左に低く飛んでいくので、グリーンに乗せることはほぼ不可能。
ところがそんな夏ラフからでも、誰でも簡単に脱出どころか、グリーンオンまで狙えてしまう魔法のクラブがあったのです。
そのクラブとは『ラフ専用クラブ』です。
『ラフ専用クラブ』のスペック紹介
「夏ラフ」から簡単に脱出できる、そんな魔法のクラブとは、【27度のユーティリティ】です。
しかしこのクラブは、普通の27度のユーティリティではありません。
ラフで強さを発揮するための特別な条件があるからです。
そのためにこのクラブは、あえて『ラフ専用クラブ』という特殊なクラブだと割り切って使用して下さい。
まずロフト角は、27度を中心に25度~30度の間から選んでください。
ヘッド形状がとても重要で、フェース面が「出っ歯」形状の、つまりFP値(フェースプログレッション値)が大きいヘッドを選んでください。
具体的なFP値は、15mm以上です。
FP値が12mm以下で、いわゆる「グース」が効いているフェースは、ラフの抵抗が大きくなるので、「夏ラフ」には適しません。
シャフトにも条件があって、普段使用しているシャフトよりも、「少し軽めの柔らかい」ものを選んでください。
ヘッドスピード45m/s以下の人に向けての、具体的なスペックとしては、
カーボンシャフトでは、60gくらいのRフレックス、またはトルクが4.5以上です。
スチールシャフトでは、80g台のRフレックスがよいと思います。
このようなシャフトと「出っ歯」なヘッドが組み合わされると、深いラフでとても効果を発揮してくれるようになります。
以上のスペックを満たしてもらえれば、『ラフ専用クラブ』の準備ができたので、あとは打ち方を説明します。
ラフからの打ち方には工夫が必要!
『ラフ専用クラブ』の打ち方には、少しコツがあります。
深いラフでアイアンで打つ場合は、どうしても深いラフに負けないようにと、余計な力が入ってしまうと思いますが、そのイメージは全く不要です。
まずは迷うことなく、クラブを『ラフ専用クラブ』に持ち変えましょう。
ボールの位置はスタンスの中央で、グリップはある程度「しっかり」と握りますが、腕はリラックスしてください。
スイングの大きさは、トップとフィニッシュともに、8~9割くらいに抑えるイメージです。
下半身は安定感を出すために動かさないように意識して、上半身をメインに使います。
あとは「左右対称」になるように、両腕を伸ばしたままの大きな円軌道をイメージして、力まずに、そして腹筋を使ってスイングしてもらればOKです。
芝とケンカするようなイメージではなく、芝と仲良くなれるように、ボールの前後を薄く「ダフる」ようにスイングしてもらえば、あとはクラブが勝手にボールをイメージ通りに運んでくれます。
音で表現するならば、「バシッ」ではなく「シュパ~」という感じです。
アイアンのように引っかかる心配もなく、かと言ってフライヤーの現象も起きずに、不思議なフィーリングでボールが飛んで行きます。
驚くべきことに、ラフから打っているというのに、グリーン上にボールが「ピタッ」と止まってくれるます。
そして「出っ歯」なフェースと、「少し軽めの柔らかい」シャフトの組み合わせによって、距離感のコントロールがとてもうまく出来るので、この『ラフ専用クラブ』が1本あれば、120~180ヤードくらいの範囲で飛距離を自在にコントロールすることも可能になります。
『ラフ専用クラブ』はアマチュアの特権です!
夏ラフを攻略するためには、『ラフ専用クラブ』を用意して、専用の打ち方をしてもらえれば、とても簡単にグリーンオンも狙えます。
特に非力な女性ゴルファーには、大きな武器になるでしょう。
こんなに簡単な方法があるのに、ゴルフ界に広まっていないのは、プロゴルファーが『ラフ専用クラブ』を持っていないからです。
プロゴルファーのクラブセッティングは、フェアウェイから打つことを想定して14本を考えてあり、そこに『ラフ専用クラブ』を入れる余裕がありません。
あるいはその14本でラフに対応できているとも言えます。
しかし、もしプロが『ラフ専用クラブ』を使ったなら、あまりに簡単過ぎて笑いが止まらないかもしれませんよ。
その点でアマチュアの場合は、あまり必要ではないクラブが必ず1本はバックに入っているので、そのクラブを抜いて『ラフ専用クラブ』を入れてみましょう。
『ラフ専用クラブ』にも弱点がある
「夏ラフ」で抜群な性能を発揮する『ラフ専用クラブ』ですが、このクラブには少し弱点があります。
それはラフの抵抗を考慮するために、「少し軽めの柔らかい」シャフトで、「出っ歯」なフェースを選んでいるので、フェアウェイやティショットで打つ場合、ボールは上がりやすいものの、少しつかまりづらく、そしてラフほどには飛距離性能は優れません。
そんなセッティングなので、逆にラフからうまく打てるわけです。
ただしその人のスイングの特徴によっては、フェアウェイでもティショットでも、全く問題なく打てるかもしれないので、まずはお試し下さい。
『ラフ専用クラブ』には、別の使い方もあります!
そしてこの『ラフ専用クラブ』、まだまだ使い道がたくさんあります。
たとえば以前に紹介した 『ユーコロ』 という、ランニングアプローチでも抜群に威力を発揮します。
推奨ヘッドを紹介します!
『ラフ専用クラブ』を用意する場合、重要になるFP値ですが、一般的には公表されていないので、参考のために、FP値15mm以上に適合している入手しやすいヘッドを、中古クラブの中から紹介します。
ちなみに上の写真は、2006年モデルのキャロウェイ Xユーティリティ 27度ですが、このクラブは「出っ歯」の具合がとてもよく、自分の好みに合わせてリシャフトもしているので、最強の『ラフ専用クラブ』になっていますが、残念ながら古すぎて商品が品薄です。
そこで発売から5年以内くらいで入手可能なクラブとしては、以下になります。
● ダンロップ ゼクシオ テン ハイブリッド 26度
● テーラーメイド シム2 マックス レスキュー 25度 28度
● ピン G425 ハイブリッド 26度 30度
● ブリヂストン JGR HY (2016) 25度 27度 29度
● ヨネックス イーゾーンGT ユーティリテイ 25度
● ロマロ RayV - V2 - UT 27度
このようなヘッドがFP値15mm以上になっていますが、ただ残念ながら標準シャフトのスペックは『ラフ専用クラブ』にあまり適合していません。
でもまずはFP値15mm以上の「出っ歯」が、どれほどラフに対して相性がよいのかを確認できるだけでも大きな前進だと思います。
まずは試してみて、その効果が分かればそのまま使用してもよいし、もっと完璧を目指すなら今度はリシャフトへと進んでみましょう。
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