ゴルフのバンカーショットをもっと簡単にする方法! その2 その秘訣はフェースを閉じて打つ…!?
こんにちは、Lukeです。
【 その1 】に引き続き、バンカーショットをもっと簡単にする方法について考えていきましょう。
今回は、少しの工夫でバンカーショットが飛躍的に簡単になる方法を紹介します。
前回の【 その1 】では、アマチュアゴルファーのバンカーショットは、フェースターンの仕方がトッププロとは大きな違いがあるので、いくら形だけを真似しても、けしてトッププロのようにはうまく打てないことを説明しました。
そこで今回は、アマチュア的なフェースターンのままでも、トッププロのようなバンカーショットに近づける「ちょっとした工夫」について説明します。
フェースターン不足を補う「ちょっとした工夫」とは!?
■ プラン1 フェース面を10度くらい左に被せる
バンカーショットを簡単にするために最初に試してもらいたい工夫は、なんと『 フェース面を被せる 』ことでした。
全てのプロは「 バンカーショットではフェース面を開く 」と言っていますが、それとは真逆の方法だったのです。
「そんなバカな…!?」とは思わずに、まずは実際に試してみて下さい。
皆さんがバンカーショットで感じていた「 モヤモヤ 」が「 ス~ 」と晴れていくかもしれませんよ。
この写真のように、フェース面を10度くらい被せて、あとはシンプルにいつも通りのバンカーショットをすればOK。
スタンスはスクエアでもオープンでも、各自の好みで大丈夫です。
「 10度左に被っているフェース面の方向に素直に振り抜く 」、とイメージするほうが簡単かもしれません。
たったこれだけの工夫で、バンカーの砂の量が適量ならば、いとも簡単に脱出することができるはずです。
そして砂の量が少ない場合や、雨上がりで砂が締まっている場合にも、この工夫はとても有効です。
フェース面を被せると、リーディングエッジが硬い砂に弾かれることなく、「 スパ~ 」と無理なくボールの下の砂に入って行きます。
つまり硬い砂に対して、上から無理やりクラブヘッドを入れようとしなくても大丈夫なのです。
僕がアドバイスしている友人達にこの工夫を試してもらったところ、全員がバンカー脱出の成功率が大幅に上がり、バンカーショットに対してメンタル的にも凄く楽になったそうです。
● フェース面を被せる理由
このようにフェース面を被せるとバンカーが簡単になる理由は、アマチュアのフェースターン不足をシンプルに補えるからです。
フェース面のターンをうまくできないならば、最初からターンさせたような状態を作っておけばよいだろう、と単純に考えました。
この工夫によって、リーディングエッジが砂に弾かれてトップしてしまうことを防ぎ、バウンスの出っ張りが砂に引っ掛かって抵抗になることも減少して、「 ヘッドの抜け 」が確実に改善します。
■ プラン2 フェース面を思い切り被せる
この工夫は、バンカーの砂の量が多い場合に有効な方法です。
この写真のように、思い切りフェース面を被せて、あとは「 ボン 」とクラブヘッドを入れてやれば、砂と一緒にボールは飛び出していきます。
砂の量が適量の場合でも、意外なほど簡単に成功しました。
だだし飛距離は出しづらいので、普通のバンカーショットの1/2以下くらいしか飛ばないと思ったほうがよいでしょう。
この打ち方は皆さんもご存知のように、プロがバンカーの「 目玉状態 」から脱出する時に使う方法ですが、フェースターンが不足しているアマチュアには、目玉ではない普通の状態でも有効な方法だったのです。
写真のような急な左上がりならまだしも、平たんな状態からだとボールの高さが出せないと思われるでしょうが、自分の身長の高さくらいなら、不思議なほどにボールが上がってくれます。
ただし、さすがに砂の量が少ない場合と、雨上がりで砂が締まっている場合は難しいと思います。
■ プラン3 新しい打ち方を発見しました!
とても簡単な新しい打ち方を遂に発見しました。
この打ち方については、今後【 その3 】で詳しく説明する予定ですが、もうしばらくお待ちください。
それまでの期間で、今回紹介したプラン1とプラン2を実際に試してもらいたいと思います。
そして、「 フェースターン不足はフェース面の向きを工夫することである程度まで補える 」ということを実感して下さい。
「 だからフェースを開くと失敗していたのか… 」ということが感覚的にも理解できると思います。
■ 大事なことはバンカーの状態を正確に把握すること!
実はアマチュアゴルファーのバンカーショットは、プロよりも難しい状況で打たなければならないのです。
プロの大会では、必ずバンカー内の砂の量が適量になるように調整してあって、しかも毎日綺麗にならしてあります。
つまり、とても打ちやすい状態になっているのです。
その素晴らしく仕上がったバンカーの状態を、事前に練習ラウンドで確認することができて、スタート前にはバンカー専用の練習場でタップリと練習を重ねているので、本番でも見事なバンカーショットが可能なのです。
レッスン番組などで使用しているバンカーの状態も、必ず砂の量は適量になっていますね。
ところがアマチュアが利用している多くのコースは、雨が降った後でバンカーの砂を慣らしてあることはほぼありません。
そしておそらくメンテナンス費用を抑えるために、バンカーの砂を補充するまでの期間がとても長くなっていて、そのためにいつも砂の量が少ない難しい状態になっています。
久し振りに砂を補充する時は、次に補充するまでの長期間をカバーするために多めに補充することになるので、今度は砂の量が多すぎることになり、それもまた、とても難しい状態になります。
アマチュアのバンカーショットはそんな過酷な状況なのに、久しぶりにそのコースにやってきて、一発勝負になるバンカーショットが簡単なはずがありませんよね。
そこで重要になるのは、打つ前に砂の量とその状態を正確に把握することです。
たとえ足場を整える必要がないほど砂の量が少なかったとしても、正確な砂の量と硬さを探るために、あえて足場を整える行為の中でしっかりとその状態を把握することが重要になります。
今回のまとめ
少しの工夫を加えることで、バンカーショットは確実に簡単にすることができます。
まだまだその先には大事な点が残されていますが、まずは今回紹介した工夫の効果を体感してみて下さい。
プロのようなフェースターンの仕方を身につけることが理想の道だとは思いますが、それはなかなか簡単ではなく、かなりの練習量と期間が必要になるでしょう。
とにかく忘れてはいけない重要なポイントは、「 トッププロがフェース面を開いていたとしても、インパクト直後には左に被るくらいまでしっかりと閉じている 」ことと、「 アマチュアがフェース面を開いてしまうと、開いたまま打っている 」という2つの事実をしっかりと認識することです。
残念ながらこの2つの重要な事実を、教えてくれる人は誰もいなかったのです。
「 バンカーショットは、まずはフェースを開いて… 」とプロは全員が言っているのに、「 その後にフェースを左にターンさせて… 」という説明は聞いたことがありませんね。
つまり、「 与えられる情報が事実とは違うので、実はアマチュアのバンカーショットは間違っていた 」というのが、バンカーショットが難しかった本当の理由だったのです。
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