ゴルフのインパクトロフトの秘密を解明! インパクト後にロフトが立つのか寝るのかで大違い!!
こんにちは、Lukeです。
皆さんは、インパクトロフトを意識されているでしょうか?
正しいインパクトロフトを作ることは、ゴルフの上達と飛距離アップにはとても重要な項目になります。
そしてプロとアマチユアには、インパクトロフトの作り方にとても大きな違いがあったのです。
そこで今回は、その真実に迫ってみたいと思います。
インパクトロフトの作り方には正しい方法がある!
インパクトロフトとは、その名の通り、それぞれのクラブでボールを打った瞬間の実際のロフト角度です。
正しいインパクトロフトでボールを打つことができれば、そのクラブの性能通りの飛距離と弾道でボールは飛んで行きます。
ところがほとんどのアマチュアゴルファーは、正しいインパクトロフトを作れていないので、飛距離も弾道の高さも不十分になってしまうのです。
そして問題はそれだけではなく、インパクト前後のロフト角の変化の仕方によって、もっといろんな問題を引き起こしていたのです。
インパクトロフトが出来上がるメカニズムを研究!
あるゴルフ雑誌に、インパクトロフトについての記事が載っていたことがありました。
プロとアマチュアのインパクトロフトを測定してみると、アマチュアの方が5度くらいインパクトロフトが寝ていたそうです。
そして、そのようにインパクトロフトが5度寝ている理由は、「正しいハンドファーストができていないからだ」という内容だったと思います。
確かにその説明内容でも間違いではないと思いますが、残念ながら現実はそんな単純ではなく、たとえハンドファーストにしたところで、何も問題は解決しないはずです。
つまり、もっと正しいメカニズムを理解しなければ、実際に起きている状態を改善することはできないのです。
■ プロとアマチュアの違いを正しく把握しましょう!
例えばロフト角35度の同じ8番アイアンを、プロとアマチュアが打ったとします。
もしインパクトの瞬間だけを測定して、その時にアマチュアの方が5度寝ていると計測されても、実はその情報だけではインパクトロフトについて正確に把握することはできません。
重要なポイントとして、インパクト前後のフェース面の動き方も一緒に考えなくてはならないのです。
プロとアマチュアでは、インパクト前後のフェース面の動き方が大きく違っているので、実際にボールを打った時のインパクトロフトの数値よりも、ボールへの影響はもっと大きくなっています。
つまり瞬間的なインパクトロフトだけでなく、その前後の フェース面の動き方まで含めて考えないと、問題は正しく解明できないということです。
■ インパクト前後のロフト角の推移をイメージする
誰もこのような測定をしたことがないので、ここからの説明はあくまでも本当の動きを知るためのイメージとして考えて下さい。
仮にロフト角35度の8番アイアンのインパクトロフトの数値を測定し、「プロが35度、アマチュアが40度で、アマチュアの方が5度寝ていた」と計測されたとします。
その数値に加えて、インパクト前20cmとインパクト後20cmのロフト角も測定できたと仮定して、インパクト前後の状態をイメージしながら考えてみましょう。
● プロの場合
35度の8番アイアンで、インパクト前20cmではロフト角37度くらいだとして、そこからインパクトの瞬間で35度までロフト角が立っていき、そしてインパクト後の20cmでは33度へと、ロフト角が徐々に立ちながら、ヘッドが抜けて行くようなイメージで動いています。
● アマチュアの場合
ところがアマチュアの場合は、インパクト前20cmではロフト角37度とプロと同じだったとしても、インパクトの瞬間では40度へと寝る方向に動き、インパクト後20cmでは45度という具合に、プロとは真逆の方向にに、どんどんロフト角が寝ながら、ヘッドが抜けて行くイメージなのです。
■ 飛距離とボールの高さへの影響について
このように、ロフト角が立つ方向に動きながらインパクトしているプロに対して、それとは真逆に、ロフト角が寝る方向に動きながらインパクトしているアマチュアでは、当然のことながら飛距離が落ちることになり、スライスもしやすいでしょう。
インパクトの瞬間で5度寝ていると、単純に1番手分飛ばないことになりますが、ロフト角が立つ方向にヘッドが抜けて行くプロと、寝る方向にヘッドが抜けて行くアマチュアでは、実際には更に1~2番手分も飛ばない要素が加わることになるのです。
ボールの高さについても、ロフト角が寝ればボールの高さが出ると思うかもしれませんが、現実はその逆で、ボールがフェース面を滑りやすくなってスピン量が落ちるので、揚力が不足して高さが出なくなります。
それに対して、プロのようにロフト角が立つ方向に動きながらインパクトできると、フェース面の溝とボールのディンプルの関連性で、ボールがフェースに食いつく作用が起こり、バックスピン量は大きくなり、その揚力によって弾道は高くなります。
だからアマチュアのボールは、飛ばないし、弾道も低くなるのです。
■ ダフリに強いプロ、弱いアマチュアの理由
プロでも時々は「 ダフる 」というミスを犯しますが、その影響はアマチュアと比較するととても少ないものです。
ところがアマチュアが「 ダフる 」と、1クラブから2クラブ分も飛距離が落ちることは当たり前で、下手をするとトップしてライナーで飛んで行くこともあります。
同じようにダフっても、そのように大きな差が現れるのは、まさにプロとアマチュアのインパクト前後のフェース面の動き方の違いによって生まれています。
プロは同じようにダフッても、フェース面が立つ方向に動いているので、ソール面の中央部で着地してから、リーディングエッジ側から抜けて行くので、ライ(芝)の抵抗は少なく、飛距離への影響も少なくなります。
ところがアマチュアがダフると、同じようにソールの中央部から着地しても、ソールの後ろ側のトレーリングエッジが引っかかって抜けづらくなるので、ライの抵抗が大きくなって飛ばなくなってしまうのです。
それを防ぐためにリーディングエッジ側から着地させようと意識すると、今度はボールの手前でリーディングエッジが刺さってしまい、もっと飛距離は落ちることになります。
だからアマチュアは、ダフると大きなミスになるのです。
● 写真でイメージ
インパクトの前後で、フェース面が立つ方向に動くプロ ⇔ 寝る方向に動くアマチュア
プロは上の写真の状態から、次の写真のようにフェース面が立つ方向に進むので、ボールの先のターフをリーディングエッジ側で「 スパッ 」と抵抗なく取ることができます。
ところがアマチュアは、次の写真のようにフェース面が寝る方向に進むので、もしターフを取ろうとしても、ソールの後方のトレーリングエッジが食い込む状態になり、「 ドカッ 」と抵抗が大きくなって抜けが悪くなってしまうのです。
今回のまとめ
正しいインパクトロフトを作るためには、その前後のフェース面の動き方まで管理する必要があります。
そして、単純にハンドファーストにするだけでは何も解決しないのです。
それでは、どうすればフェース面を立つ方向にコントロールしてインパクトできるようになるのか?
この点をしっかりと理解して、そのコントロールの仕方を身に着けることができれば、皆さんのボールの質は激変することになるでしょう。
その逆の考え方として、どんなに素晴らしいスイングをしても、そしてミート率が高かったとしても、正しいインパクトロフトが作れないことにはその効果は少なくなってしまうのです。
フェース面が立ちながらインパクトするプロと、フェース面が寝ながらインパクトするアマチュア。
この大きな違いをどうすればクリアできるのか?
この点の解明がゴルフ上達への勝負の分かれ目です。
今後にその方法を説明する予定ですが、それまでは今回の内容を参考にして、皆さんも独自に考えてみませんか。
たとえ解明できなくても、スイングに対する理解度は確実に向上するはずです。
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