秋の野山を歩いて珍しいきのこマンネンタケを探してみよう
マンネンタケはマンネンタケ科に属するきのこです。
大きなサルノコシカケに柄が付いたような形をしています。
生えた直後の幼い時は柔らかいのですが、成長すると全体が木質化して木材のように固くなります。
固くなるといつまでも腐らずに形を留めることから万年茸(マンネンタケ)の名前が付いたと言われています。
やや珍しいきのこで夏から晩秋にかけて森林の枯れた木の根元や古い切り株にヒッソリと生えます。
傘の表面は茶色や黄色をしており滑りなどは無く乾燥しているのですが、まるでニスを塗ったような光沢があります。
傘に裏側は普通のきのこに有るようなヒダは無く微細な穴で構成されています。
この裏面には光沢はありませんが乾燥していてまるでツヤのない板の表面のようです。
柄は濃い茶色で全体が硬い木質で乾燥していてニスを塗ったような光沢があります。
きのこ全体を見ると、まるで精巧な木工細工のようです。
マンネンタケは毒はありません。
しかし、木のように硬いので食べることは出来ませんが、きのこ全体を細かく粉砕して健康茶を作って飲用する、と言う方法が数十年前にはやった事があります。
中国ではこのきのこは[霊芝]と呼ばれて健康食品として利用されているようで、日本でもその利用方法にあやかったのだと思います。
今でもネットで霊芝と検索するといろいろな商品が出てくるようです。
その他の利用方法としては乾燥して縁起物の装飾品にするなどがあります。
収穫したマンネンタケは泥などの汚れを落としてから天日で干して完全乾燥させれば常温でそれこそ永久に保存できます。
マンネンタケの採取から利用方法までを紹介した動画がありますので是非ご覧になってみて下さい。