Yahoo!ニュース

ノート(248) 法務大臣の指揮権発動「未遂」にまで発展した陸山会・虚偽報告書事件

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~釈前編(8)

受刑379/384日目(続)

アリバイ作り

 午前10時から始まったこの日の中村検事の取調べは、供述調書のサインなどを経て、遅くとも昼食前の午前11時30分ころには終わった。しかし、居室に戻って昼食を済ませたものの、引き続き午後1時ころから午後4時30分ころまで取調べ室にとどまることになった。

この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバーをお申し込みください。

元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

前田恒彦の最近の記事