豚骨スープに和出汁の旨みと野菜の甘みを融合〈福岡の今を先駆ける美味しさあふれる豚骨ラーメンの凄み〉
福岡県福岡市南区塩原。2011年1月の創業で今年14年目を迎えた。西鉄天神大牟田線の「大橋駅」から5分もかからない場所で、西鉄バスの「塩原四丁目」バス停の目の前に “知る人ぞ知る”名店〈カナデヤ〉がある。店内は、L字型のカウンター８席というラーメン店。特にお昼時は、いつも賑わっている人気店だ。
お昼の開店直後。近隣の有料駐車場に車を停め、木目調の外観が目を惹く店先に到着すると並びの列はなかったものの、店内に入ると手前の席以外はほぼ埋まっている状況でギリギリセーフ。いつもお客さんが多い印象だけに、ほっとひと息。（その後、後客の方々は外での待機になってはいたものの回転は思いのほか早く、程なく先客との入れ替わりで着席できていた）
この日は、連れと一緒の訪問で、手前のカウンター二席がちょうど空いていたので、そちらに座らせていただく。その際、入口付近だったためか、事前のお話としてエアコンの効き目があまり良くない場所との説明を丁寧にしていただき、もちろんそれを了承した上で座らせていただいた。ちょっとしたひと言ではあるものの、その温かな気遣いにとても感心しながら、心からほっこりとさせられた。
スタンダードな豚骨ベースの一杯
スタンダードな〈カナデヤ〉の基本の一杯となる「トンコツ」は、豚骨スープに、和出汁の旨みと野菜の自然の甘みを加え、あっさりとしたスープに仕上げられた一杯。豚骨の臭みもなく洗練された味わいで、ここのところ福岡でも多くなってきた印象の豚骨ベースながら和出汁の効いた逸品。
人気No.1のクロトンのコクと旨みを体感
カウンター席に着いてから、メニュー表を眺めながらベーシックなレギュラーメニューの二つ「トンコツ」と「クロトン」の二択から、1番人気の「クロトン」の煮玉子入りになる「上」を選択した。
待つこと少々で配膳された「クロトン」は、数種のナッツ類と野菜を丁寧に焙煎させた香ばしい旨みを楽しめる自家製の「香りダレ」を、定番「トンコツ」のスープにブレンドさせた一杯。ベースのスープ自体にも、和出汁の旨みや野菜の甘みが加わっていて、さらにコクと深みがプラスされた逸品になる。
独特な食感のある細ストレート麺もスープにしっかりと絡んでピタリとハマる。また、丁寧にやわらかく仕上げられた、口の中でとろけるお肉（チャーシュー）や、とろとろとした濃厚な味わいの煮玉子もたまらなく美味しく、具材も楽しみの一つに。とても美味しくいただけました。
トンコツがクロトンに変化するクロ替玉
そして定番の「トンコツ」と人気No.1の「クロトン」のどちらにするか？それに迷った時の裏技的な方法として、まずは「トンコツ」を注文し、替玉を注文する際「クロ替玉」という「替玉に香りダレ」を加えたひと品を注文すれば味変できるので、どちらの味も楽しめるという一石二鳥のメニューが存在するので、ぜひお試しいただきたいひと品。
ランチ限定の創作麺ナポリトンも人気
豚骨スープに玉子でとじたスープに、2種類のトマトの酸味とチーズの味わい、生バジルの香りや彩りが加わった、イタリアンな豚骨の創作麺「ナポリトン」。おすすめメニューの「肉ワンタンめん」は、ジューシーで肉々しい手作りワンタンとあっさり豚骨スープのマリアージュを楽しめる。こちらはプラス100円でベースのスープを「トンコツ」から「クロトン」への変更も可能だ。さらに豚骨スープに、溶かし玉子と刻み玉ねぎを混ぜ込み、佐賀県産の板のり2枚をトッピングした、カナデヤ流の「佐賀らーめん」も人気商品の一つ。
月曜〜金曜の平日限定のランチメニュー
各種ラーメンにプラス価格を設定するシステム。「Aセット＋80円」＝小ごはん（いわゆるラーメンライス）「Bセット＋180円」＝小ごはん＋焼餃子（4コ ※ごはんキャンセルで餃子5個に変更可）「Cセット＋280円」＝名物！タカナ丼と、平日のランチ限定で3種のセットメニューがある。
最後に、ここ〈カナデヤ〉は、カウンター8席の小箱のお店です。お一人様またはお二人様くらいで訪れるのがちょうど良い感じで、団体や小さなお子様連れには、オペレーション的に制限が掛かってしまうのでちょっと不向きなお店かと思われます。店内ルールも貼紙等で明確にされていますので、ぜひ事前にその内容をご確認、ご理解の上、訪問されることをおすすめします。
カナデヤ
住所 ：福岡県福岡市南区塩原4丁目10-22
［地図］
営業時間：昼｜11時30分〜15時00分（O.S.14時30分）
：夜｜18時00分〜21時30分（O.S.21時00分）
定休日 ：日曜・祝日（※要確認）
：※営業時間・定休日は変更になる場合があります。
駐車場 ：専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
