彦根市・ほんのり刺激的スパイシーな「きんつば」【気ままに旅して、Trip銘菓(Maker)】シリーズ
滋賀県彦根市に本店を構える創業200年以上の歴史を持つ「いと重菓舗」さん。
政治色の強い人物ですが、彦根市にて文芸や茶の湯に造詣が深かったといわれる彦根市の歴史的な人物、井伊直弼のお屋敷「埋もれ木舎」から銘を拝受されたという銘菓「埋もれ木」でもお馴染みのお店です。
ゆるキャラのひこにゃんでもお馴染みの彦根市は、彦根城をはじめとする歴史的建造物のほか、昔ながらの佇まいを活かしたお店も沢山。国内外問わず観光客で賑わう滋賀県の観光地のひとつ。
今回はお土産としても人気の埋もれ木ではなく、季節ごとのきんつばの新作「せのか」をご紹介。
ぴりっと刺激的な、あのスパイスが効いたきんつばです。
淡く柔らかな色合いが、爽やかで上品な装いのきんつば「せのか」。封を切った瞬間、あんこの甘い香り、ではなく、生姜ともち粉の香ばしさがふんわり漂い、甘いお菓子というよりどこかおつまみのような、食欲を刺激されるような香り。
中の白餡は、あえて甘みを控えていらっしゃるのでしょうか。大手亡の豆のほくほくとした風味と重なるように、凛とした生姜の芳香がゆっくりゆっくり広がります。そして次第に強くなっていく生姜のぴりりとした刺激と辛み。餅粉、大手亡、生姜それぞれの素材の持ち味が発揮された、優しい風味なのにめりはりのついた味わいは、癖になりますね。
冷やしていただくと白あんの味わいがより色濃くなり甘味が増すので、こちらもおすすめです。甘い和菓子が食べたい!という時にはぜひ冷蔵庫で冷やしてみてくださいね。
また、生姜特有のやや体がぽかぽかする感覚も人によっては感じるかもしれません。エアコンで体が冷えた時、ちょっと食欲が落ちたときなんかにも合うかもしれません。
夏に向けた和菓子と申しますと、レモンなどの爽やかな柑橘系や甘酸っぱい梅といった、酸味が効いた和菓子が増えてきますね。ですが、ピリッと刺激的な和菓子はなかなかレアかもしれません。
甘さ控えめ、大人、ピリ辛、生姜といったキーワードに惹かれる方は、ぜひ一度お試しあれ。
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