藤川球児が打たれた「サヨナラ打」は通算12本目。その他にこんなサヨナラ負けも
6月25日の試合で、藤川球児(阪神タイガース)が西浦直亨(東京ヤクルトスワローズ)にサヨナラ本塁打を打たれた。藤川のサヨナラ被本塁打は通算5本目。ホームラン以外も含めると、サヨナラ被打は通算12本となる。メジャーリーグでは0本だ。
同じ選手に、藤川が2本目のサヨナラ打を打たれたことはない。2011年は4本と多いが、これは登板した場面も理由の一つだ。實松一成に打たれた5月4日は、同点の9回裏、無死一、三塁から登板した。藤村大介に打たれた10月11日も、同点の9回裏、1死二塁の場面でマウンドに上がった。
ちなみに、読売ジャイアンツ戦では、いずれも最初の打者にサヨナラ打を打たれている。實松と藤村だけでなく、彼らと同じシーズンの古城茂幸もそうだった。それ以外の9本は、すべて2人目以降。イニングをまたいで投げた試合――2イニング目にサヨナラ打を打たれた試合――も3度あった。
阪神のサヨナラ負けで、藤川が最後のマウンドにいた試合は、他にもある。2010年9月22日の中日ドラゴンズ戦だ。0対0で迎えた9回裏、この回から登板した久保田智之が3連打で無死満塁とされ、トニ・ブランコを三振に仕留めたところで藤川に交代。藤川は代打の堂上剛裕にゴロを打たせ、打球は一塁を守るクレイグ・ブラゼルの前に転がったが、ブラゼルの本塁送球は城島健司の頭上を越えていき、藤井淳志が生還した。