揚げ最中でも有名な中里さんの「南蛮焼き」は卵不使用&あんこたっぷり!黒蜜薫るもちもちの皮にファン続出
まんまるお月さまのような最中種をごま油でからりと揚げて塩を散らした最中種でねっとりとしたあんこを挟んだ独特な「揚げ最中」が大人気の「中里」さん。
パリッとお煎餅といいますか、一般的な最中とは一線を画す食感を生み出すのは小麦粉を水で溶いた衣を薄く塗ってから上げているから。芸能界にもファンが多く、お取り寄せは不可となっていることから本店や大丸東京では予約や行列でいっぱい!
創業1873年、日本橋で創業し1923年に現在本店を構える駒込へと移転なさった中里さんには、三代目ご主人が昭和初期に考案なさった揚げ最中のほかに、もうひとつあんこを挟んだロングセラー商品があるのです。
今回は中里さんの「南蛮焼き」をご紹介。
沖縄県産の黒糖を溶かして黒蜜を作り、それから小麦粉や膨張剤とあわせてから焼き上げるという皮は、どことなく吸い込まれてしまいそうなほどの焦げ茶色。パンっとした張りと気泡が目立つ皮は蒸し焼きにしていること、そして卵を仕様しておらず膨張剤で膨らませているため食感は非常にもちもちとして食べ応えは満点。
更に、黒蜜の芳香だけではなくほろ苦さも堪能できるという色だけではなく、味わいまでも滋味深いのが非常に印象的。個性的で独創的でありながらも上品さを備えていますね。
そして冒頭から触れたくなる衝動を必死に抑えていたのが、煌めく小豆に心を奪われずにはいられなかった粒餡。ほろり、ほろりと口の中でとろりとした蜜の部分と小豆のころころとした食感に満たされながら、瑞々しさを染み込ませて皮の質感とひとつに馴染ませていく幸福、いえ、「口福」感。
一般的などら焼きに比べると非常に厚みがありますが、ずっしりとしているわけではないのです。そのため、気が付いたらあっという間に完食ということも。しかし、小麦粉や黒糖、小豆とそれぞれの風味立ちが非常にはっきりとした輪郭を描いているため、なんとなく食べ切るというよりは、しっかり味わいながらどんどん食べ進めてしまうという感覚を覚えるでしょう。
今回は北海道産小豆を炊き上げたおぐら餡ですが、期間限定でえんどう豆のうぐいす餡も販売されています。しかし、個人的には個包装のお土産として定番の揚げ最中と南蛮焼きをぜひセットでおすすめしたいところ!
こちらは予約や個数制限等はございませんが、もし揚げ最中と一緒に購入をお考えの方は一緒に予約をなさったほうが確実です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<御菓子司 中里・本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都北区中里1-6-11
03-3823-2571
10時~18時(土曜日は17時迄)
定休日 日曜