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【2021年度六冠ロード】藤井聡太二冠、7月30日に石田直裕五段と対戦 ALSOK杯王将戦二次予選

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 渡辺明王将(37歳)への挑戦権を争う第71期ALSOK杯王将戦。現在は二次予選が進行中です。

 将棋界随一の難関リーグに入れるメンバーは7人。そのうち、前期七番勝負敗者の永瀬拓矢王座、および前期残留の豊島将之竜王、羽生善治九段、広瀬章人八段、合わせて4人の棋士のリーグ参加は決まっています。

 注目の藤井聡太二冠(18歳、7月19日の誕生日を迎えて19歳)は前期、リーグから陥落しました。

 藤井二冠は今期、二次予選からの登場。2勝すればリーグに復帰できます。

 7月30日、藤井二冠と対戦するのは、一次予選から勝ち上がってきた石田直裕五段(32歳)です。

 藤井二冠と石田五段は2018年、竜王戦5組決勝で対戦。△7七同飛成という歴史的妙手が出て、藤井現二冠(当時七段)が勝っています。

 現在は王位戦七番勝負を戦っている藤井二冠。ここからは叡王戦五番勝負も始まります。

 藤井二冠は棋聖に次いで王位も防衛すれば二冠堅持。可能性だけをいえば、今年度中さらに叡王、竜王、王将、棋王と奪取すれば、八大タイトルのうちの六冠を制することになります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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